東京と福岡の、サリーパーティー比較考察☆
Posted on 24 Dec 2019 21:00 in ASKSiddhiサリー部 by Yoko Deshmukh
東京でも福岡でも、「サリーを普段着に」をテーマにいろいろ意見を交換し合いました。夜も更けてきて、適当な写真コラージュ等を作成する元気がないので、自称サリーオタクの画像を1枚貼っておきます。首に巻いているのはファブインディアの大判ストールです。
今月は15日に江戸川区葛西の「レカ」で、そして21日に春日市の「インディアンスパイスファクトリー」で、それぞれサリーパーティーに参加した。
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1週間も空けず、しかもインドでなく日本というアウェイも甚だしい状況で、立て続けにサリーパーティーに出るような幸運など、普通の人の身には滅多に起こらないだろう。
そこでせっかくなので、東京と福岡のサリー会の参加者層と、着用しているサリーの種類、意気込みや理念から、参加者が抱えていたサリー着用上の悩みに(勝手に)回答しつつ、比較考察、というと格好いい響きだが、簡単に感じたことをまとめておきたい。
東京のサリー会も福岡のサリー会も、それぞれ10名前後の精鋭が集結したが、わたしにとっては初対面の人が半数~大部分を占めていた。
まず、東京サリー会のメンバーは、それぞれ別アプローチながらも、ガチで激アツなサリー道を突き進んでいる。
手持ちのカットソーに縁飾り(ボーダー)を縫い付けて、世界で1枚だけのチョリ(ブラウス)を作っていた人。
この方はさらに、インスタグラムのサリーファッショニスタにインスパイアされて、革ジャンに合わせてコーディネートしていたり、既製のチョリにブラジャーを縫い付けてカスタマイズしたりと、とにかく飽くなき工夫をされていて感動した。
他には、サリーやチョリを何枚も持参して、レカ2階のスペースでどんどん着替えて(巻き替えて)いた人。
インドのオンラインショップから、素敵なサリーの数々を果敢に直輸入していた人。
す~さんなんか、それまで「サリーバージン」だったのに、今回のプネー訪問時、アノーキーとファブインディアでそれぞれ1点ずつ、とびきり上等かつお得な逸品を調達していた。
そして、タートルネックにカシタ(パンツスタイル)巻きでクールに決めていた人も。
東京サリー会を一言で表現するとすれば、それは「多様性」であった。
なお、メンバーが着用していたサリーの素材は、手軽に巻けて洗濯してもシワが気にならない化繊が多数派だった。
誰もが日曜日の東京砂漠を、自宅から会場まで、そして会場から自宅まで、あくまで普段着としてサリーに身を包んで移動した。
一方の福岡サリー会は、どちらかと言うと上品で落ち着いた雰囲気の方々が多数派だった。
毎回必ず男性の参加者がいるところもポイントが高い。
なぜなら、サリーは男性も着用する衣服だからだ(プネーのニキータ(Nikaytaa)さん参;なお男性参加者のサリー着用はまだ観察なし)。
また、福岡の参加者は、サリー談義というよりもインド全般に興味関心のある方が多く、ややもすると一方的な情熱でサリーを語っているわたしなどは浮いてしまいそうになった。
ただし、今回も会場を貸してくれた「インディアンスパイスファクトリー」のオーナー、祥子(さちこ)さんや、初対面ながらそんな感じが全然しなかったRさんなど、選ぶサリーの好みがとても似ていて盛り上がれる場所でもあった。
福岡の参加者も、1名の「インドのオンラインショップから個人輸入した」という猛者を除いては、国内で調達した化繊サリー率が高く、改めて品質やデザインの優れた天然素材のサリーが日本には不足していることに想いを馳せた。
福岡サリー会のテイストを表現するとすれば、それは「優雅」だろうか。
東京と福岡、いずれの参加者にも共通するのは、当日サリーで来た人も着てこられなかった人も、帰るころには口々に「サリーを入手せねば」と言っていたことだ。
そして大切な点は、お互いに利害関係がなく、純粋にサリーを楽しみたい、サリーを着てどこかへ出かけたいという動機だけで集まってきていること。
まるで大人の不定期開催クラブ活動のようで、わたしは今後のことを考えてとてもワクワクしている。
なお今回、頼りないわたしに代わって福岡サリーパーティーを主催してくださった「インディアンスパイスファクトリー」では、今後も定期的にサリー会を開催される予定なので、興味のある方はぜひ、お店のFacebookページをチェックしていただきたい。
最後に、いずれのサリー会でも「着崩れ」に悩む人々が絶えなかった。
当日は、聞かれもしないのに差し出がましくうるさい印象になってしまうかな、と考えて黙っており申し訳なかったが、実はサリーはシンプルに着たほうが着崩れしない。
つまり、腰ヒモなどの小道具を使わず、直接腰で縛るか、またはウエストがタイトめのスカートやペチコートの中にきっちりたくし込むだけでいい。
ただし、日本のように電車に乗ったり歩いたりすることの多い環境では、作ったプリーツを安全ピン留めし、着付け後はウエスト部分でベルトを締めればより完璧だ。
これだけで、どんなに歩いても、ほとんど着崩れてくることはない。
パッルーもベルトがあるべき位置に固定してくれるので、チョリに安全ピンで留めるよりも、エレガントに流れてくれる。
結論とし、わたしは「サリーは着付け後に腰でベルト留め」が黄金ルールであると考えている。
以上、書き殴ってしまった。
明日にも追記するかもしれない。
2020年は、ニキータさんやSanjuktaさんなど、インドから「サリーのドン」たちを呼び、本格的なサリーパーティー、否、ワークショップが実現しないかな。
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Yoko Deshmukh
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インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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