購入後半年で故障したフォッシルのスマートウォッチを巡る、意外な顛末

 

Posted on 16 Sep 2019 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

故障してもこんな太っ腹な対応をしてくれるのであれば、ちょっと安心できるかも。



最初にお断りしておくと、この記事は商品をおすすめするものでも、レビューをするものでも、ましてや持ち物を自慢するものでもない。
実際にわが身に起きた、大変興味深い出来事だったので、長々となってしまうが記録しておこうという意図でしたためている。
と同時に、インドでスマートウォッチを購入しようかと考えている方への参考に、少しでもなれば楽しい。

いろいろなことがあって、スマートウォッチを導入してみようと検討を始めたのは、昨年の9月ごろだった。

日進月歩、言葉を変えると発展途上のガジェットということもあり、当初は健康管理に役立つ心拍センサーと歩数計の代わりとなり、スマホからの簡単な通知も確認できればいいかな程度の期待感で、主にネット上で商品の物色を始めた。
安価であることと、盤面は丸く、一般の腕時計とほとんど見分けがつかないデザインであることを条件に、具体的には「Tic Watch」などの購入を検討していた。

しかし色々な商品や専門家によるレビューなどを閲覧するうち、腕時計はスマートフォンと違ってファッションの一部にもなり得るので、できれば自分の好きなデザインのものを身に着けたいな、という欲も湧いてきた。
またスマートフォンはGoogle(グーグル)の「Pixel 2」を持っているので、できればOSも(いろいろと発展途上にあり、たくさんの課題が報告されていることを承知で、あくまで)「Wear OS」のもので揃えたかった。

購入を検討していた昨年9月~10月時点で、「Tic Watch」は「プラスチックの本体が比較的早い段階でひび割れてくる」などのレビューを複数見つけて却下、また上位機の「Tic Watch Pro」はゴツくてまったく好みに合わず。
いろいろとリサーチしてみても、機能性が信頼できそうで、かつ女性でもさりげなく身に着けられるデザインの「Wear OS」搭載ウォッチは、なかなか見当たらない。

そんな折、カナダ在住日本人のテックブロガーさんが投稿していた、詳細な実機レビュー動画や記事などを参考に、「Fossil VENTURE HR Brown Leather Generation 4」がデザインと機能、価格(USとインド)ともに、一番自分の好みに合っていると判断した。



 

当時インドでは未発売、日本でも「Generation 4」に上記デザインはラインナップされていなかった。
そこで昨年冬の日本滞在中に、わざわざ米アマゾンで購入し、転送サービスを利用して取り寄せたのだった。
なお、日本での定価は4万3,200円、米国では275ドルと、当時のレートで価格に1万円以上の開きがあった。
結果、関税はかかってしまったものの、日本で同じモデルのものを購入するよりも送料を差し引いて、わずかに安かった。

以来、この相棒をとても気に入って、傷がつかないよう大切に使っていたし、替えベルトもいろいろな種類のものが安く手に入る日本のアマゾンで購入して楽しんでいた。
ところが、開封してから半年ほどしか経過していないある日突然、なぜか充電がうまくできなくなってしまった。
子細に調べてみると、充電器との接続部にあたる金属製リングが外れかかっているではないか。
あわてて強力接着剤などでくっつけてみても、数日間は調子が戻るがまた接続が悪くなる、の繰り返し。
気を遣うあまり、ウォッチを外すたびにウェットティッシュなどで汚れを拭いていたのが悪かったのかな、とも思ったが、防水機能を謳っている商品が、そんなちゃちな造りでいいわけがない。

そしてこの時、保証書などが同梱されないアメリカのアマゾンから、このウォッチを取り寄せてしまったことを猛烈に後悔した。
そう、これもまさに、わたしの愚かさが凝縮された案件なのである。

深く落胆したが、なんとか接着剤と「重し」(充電器のマグネットと金属リングを密着させると充電の成功率が上がるため、充電中のウォッチの上に本などを置くこと)とで誤魔化しつつ使い、インドに帰って来てから近所のショッピングモール(Phoenix Marketcity)に入っているフォッシル店舗に持ち込んで、修理を依頼するとにした(フォッシルを選んだ最大の理由のひとつが、インドにも店舗があることだった)。
保証書もないので、もちろん有償を覚悟の上である。

受け付けてくれた若い女性スタッフは、「保証書はありますか?あ、お手元にない。ノープロブレム、ひとまず預かりますよ。ただし最大6週間ほどかかるかもしれませんが、よろしいですか?」とおっしゃるではないか。
もちろん、まだ買って半年ちょっとしか経っていない、お気に入りの時計を修理してくれるのならば、それぐらいは待ちますよ、と言って、その場で託したのが7月末。
それから1週間後、「無料修理を受け付けました」というメールがフォッシル・インディアから飛んできた。
そのメールに記載してあった修理完了目安日は9月8日。
待ち遠しくはあったが、受け付けてくれたのはありがたく、それまでは辛抱強く待った。

さて、9月9日まで待って、あくまで慇懃にメールで「状況を教えていただけますか」と問い合わせてみると、「交換用パーツがまだ入手できていない」との驚愕の回答が。
すかさずメールに記載されていたフォッシル・インディアのサポートに電話し、「1週間以内になんとかしてくれなければ、消費者センターに訴える」旨のことを(偉そうに...)申し立てると、その翌日「新品と交換します」とのメールが届いた。

そのメールを持って再び、くだんのフォッシル店舗を訪れると、「あなたが購入したデザインは1つ古い世代のモデルのものなので、実はもう在庫がない。1,000ルピーの差額を支払ってくだされば、8月末に全世界で発売された最新機種、第5世代「Generation 5」の中から、お好きなデザインのものを選んでお持ち帰りいただけます」と言うではないか。




 

1,000ルピーとは、あくまで両モデルの新品価格での差額ということである。
ところで参考価格として、第4世代は定価2万1,005ルピー、第5世代は定価2万2,995ルピーであり、実は2,000ルピーほどの差がある(しかも第5世代の発売後、第4世代は大幅に値下げとなり現在1万7,595ルピーになっている)。

とはいえ実は、わざわざアメリカから輸入するまでして気に入っていた、あのデザインのウォッチが戻ってこないことにかなりがっかりしたし、現在までに出そろっているフォッシル・スマートウォッチ最新世代「Generation 5」のデザイン6種類の中に、心を奪われるものはなかった。

また第5世代は男性向け(Carlyle)と女性向け(Julianna)のモデルはいずれも、本体の直径が44ミリと同じサイズになっている。
個人的にはそのことも不満だった。

なぜなら、今まで保有していた第4世代の女性向けモデルの直径40ミリに合わせて、幅18ミリの付け替え用ストラップをたくさん持っていたので、それらがすべて無駄になってしまうからである(ちなみに男性向けモデルは第4世代、第5世代ともに同じサイズ、ストラップ幅も同じ22ミリ)。
そうした諸々を飲み込んで、仕方なく消去法で選んだのがこちらである。
 


 

金属製ベルトは嫌いで使わないので無駄になるため却下、フルブラックの盤面は「Tic Watch」に似たルックスで好みでないので、多少フォッシルらしさが感じられるこちらにした。
キラキラしたラインストーンが埋め込まれたベゼルやローズゴールドの色合いなど、わたしにとって少々トゥーマッチなデザインは、ベルトの付け替えによりバランスを取ろうと思っている。

日本での価格は4万5,360円。
インドでの価格は2万2,995ルピー。
実は、こちらもインドで買う方が1万円ほど安い。
そして今回わたしが支払った金額は約束通り、きっかり1,000ルピーだ。
 



 

しかも、この交換後の新品ウォッチには正統な2年保証もつけてくれて、「また何かあったら、いつでも持って来てくださいね」とのこと。
いったんは嫌いになりかけたフォッシルを、ちゃっかりまた好きになったことは言うまでもない。
この「好き」が少しでも長く続きますように、期せずしてわが家にやってきた、この新しい相棒に希望を託している。

それにしても、故障して以来いろいろな商品レビューに目を通していたが、フォッシルの本場アメリカの消費者もたびたびわたしと同じ目に遭い、新品や場合によってはわたしのように最新機と交換してもらっている。
フォッシルのスマートウォッチ部門には、今年1月にグーグルが4,000万ドルの投資をしたと報じられており、まさに今、過渡期にあるのかもしれない。

Google just spent $40 million for Fossil’s secret smartwatch tech

修理の問い合わせや商品の受け取りなどのために、何度か「Phoenix Marketcity」のフォッシル店舗に足を運んできたが、特に週末は狭い店舗内に客があふれ、しかもけっこう売れていた。
特に人気そうだったのは、今年のはじめに新展開された「Fossil Sports」で、あの可愛い缶に入れてもらって嬉々として持ち帰っていた。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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