今年も、この日がやってきた。
ASKSiddhi(アスクスィッディ)日本語版は18年前の本日、1本の記事と言うにはあまりに拙いコンテンツを、ウェブという世界に初めて送り出した。
2003年8月19日
ニューヨーク停電:インドレストランが食事の無料提供
自分の誕生日よりも、この日を迎えることの方がうれしかったりする。
「日本語版」とわざわざ付け加えているのは、それまでの「ASKSiddhi」は、若いインド人エンジニアたちのボランティアによる「Human Search Expert」、すなわちユーザーたちから質問を受け付け、その回答になる情報をウェブ上で探し出し、届けるページだったからだ。
それぞれの本業で忙しくなった、当時の若きエンジニアたちが手放そうとした「ASKSiddhi」を、「インドをもっと知りたい」日本人や日本語を読む人々が楽しめる場所にしたいと受け継いだ。
現在、「Google Analytics」による1日のアクセス数は100件から、多い時で300件程度。
極めて地味である。
2021年の今、インドに興味がある人がもっとずっと楽しめて、勉強になる情報源は、YouTubeなどの動画メディアを含めてウェブ上にあふれているので、「ASKSiddhi」なんか覗かなくても他の場所で、インドのことをもっとよく知ることはできるだろう。
見たい人だけが時折ふらりやってきて、暇をつぶして少しインドな気分になって行ってくれればうれしい。
「ASKSiddhi」とはすなわち、わたしの人生そのものを表しているようだ。
インドと日本という2つの拠点を持っていても、有名人になることもお金儲けすることも派手な活動も、まったく目指しておらず関心もなく、ゆっくりと不器用な生き方をしてきたし、これからもそうあり続けるだろう。
当初は自分のスキルアップを目的に、インドの新聞記事の翻訳を掲載していた。
そのため著作権に関して気になり、国内ニュースの配信元として「Press Trust of India(PTI)」に問い合わせたこともあったが、「インドの話題を日本に紹介してくれてありがたい」と逆に礼を言われた。
また、わたしはもともと人付き合いが極端に苦手で、連絡がまったくマメではないどころか、いただいたメッセージへの返信に、下手すると1~2年ほどの歳月を要することもある。
そんな埒のあかないわたしの近況を「ASKSiddhi」で感じ取り、気遣いの言葉をかけてくれる日本の友人や知人がいる。
そうした日本やインドの人々から寄せられる善意、「ASKSiddhi」を通じて得られた数々の素敵な出会い、そして間違いなく「ASKSiddhi」のおかげで、今や職業となった翻訳業務に支えられ、ここまで18年、やって来られた。
今後も、いつになるか分からぬが命が尽きるまでは、「ASKSiddhi」を続けていきたい。
将来の目標があるとすれば、決して簡単なことではないが許されるなら、大好きなポルトガルをはじめ、地球上に拠点となる土地をもう少し増やして、野心もなくひたすら日常に埋没する「多拠点ぐ~たら生活」を模索していきたい。
そして、今どこかで生きづらさや、自分が無価値であるとの思いに駆られ、消えてしまいたい方々がいたら、わたしもまさにずっと同じ気持ちでこれまで来ていること、その嵐の中でインドと出会い、救われ、一歩ずつ一日ずつ、あなたと共に歩んでいることを感じてもらえたらうれしい。
インドはもはや、わたしにとって紛れもなく母なる国だ。
これからも「ASKSiddhi」を、よろしくお願いします。
過去の8月19日アーカイブ
ASKSiddhiの一周年 2004.8.19(水)
インドは多国籍企業の会合場所へ 2005.8.19(金)
おかげさまでASKSiddhi.com日本語版は3周年! 2006.8.19(土)
タージマハルの見物客、記録的な数に 2009年08月19日
3Gユーザーは2015年までに1憶700万人に:農村ユーザー中心に普及 2010年08月19日
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世界最大の望遠鏡建設にインドも大きく参加 2013年08月19日
インド系大学院生、稀なブラックホール発見に貢献 2014年08月19日
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Here Is The Venue For 28th Sunday With Some Pictures! Posted on 19 Aug 2016
いつのまにか14年:ASKSiddhi(アスクスィッディ)も「中二病」になっちゃわないように Posted on 19 Aug 2017
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なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。
=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※8月11日付けのメール、件名「日本における新たな水際対策措置(インドからの入国者に対する指定施設での待機期間変更)」
●8月14日(土)午前0時以降にインドから日本に入国する全ての方は,検疫所が確保する宿泊施設での待機期間がこれまでの10日間から6日間に変更となります。
1 8月11日,日本政府は,新たな水際対策措置として,8月14日(土)午前0時以降にインドから日本に到着する全ての方に対し,検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設に限る)での待機期間をこれまでの10日間から6日間にすると発表しました。8月13日(金)にインドを出発し,14日(土)に日本に到着する場合は,本件措置の対象となります。
また,入国日の翌日から起算して3日目,6日目に改めて検査を行い,いずれの検査においても陰性と判定された方については,検疫所が確保する宿泊施設を退所し,入国後14日間の残りの期間(8日間)をご自宅等で待機していただくことになります。
(例:土曜日に日本に到着された方は,日曜日が1日目,火曜日が3日目,金曜日が6日目となり,3日目,6日目に検査が行われます。これらの検査で陰性の場合は,6日目の金曜日に指定施設での待機が解除され,残りの8日間をご自宅等で待機していただくことになります。)
ご参考:全ての入国者に共通の措置(厚生労働省ホームページ:水際対策に係る新たな措置について)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
2 今回の待機期間変更に伴い,空港からの移動手段,指定施設での待機後の待機場所,空港での海外在留邦人向けワクチン接種の予約を変更する必要がある方は,御注意ください。
なお,海外在留邦人向けワクチン接種の予約をしている方で,予約を変更またはキャンセルされる方は,予約日の前日まで以下の特設予約サイト上で変更またはキャンセルすることができます。体調不良等で接種当日にキャンセルされる場合は,コールセンターへ御連絡ください。
【特設予約サイトURL】
https://mar.s-kantan.jp/mofa-v-u/
【海外在留邦人向けワクチン接種事業に関するお問い合わせ先(コールセンター)】
電話 ○日本国内からかける場合:03-6633-3237(有料)
○海外からかける場合:(+81)50-5806-2587(有料)
もしくはSkype上でmofa-vaccine-QA@asiahs.com(無料)
(日本語:月曜~日曜8時~20時(日本時間),英語:月曜~金曜9時~18時(日本時間))
メールアドレス:mofa-vaccine-QA@asiahs.com
【問い合わせ先】
在ムンバイ日本国総領事館・領事班
電話(91-22)2351-7101
メール ryoji@by.mofa.go.jp
=== 転載終わり ==
☆本日の1曲☆