ASKSiddhiの12周年					
				
					  
				
				
				
					
				Posted on				19 Aug 2015 12:19 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh															
				
				
				     
					12年目、瀕死のASKSiddhiの復活をかけて。				    
				
				
				
				    					               
										 
								     
									
				
				    
				      
                    
	12年前の今日、当時住んでいた、神奈川県相模原市の狭いアパートの1室から、ASKSiddhi日本語版の最初のページが、ウェブ上にデビューしました。
	あれから約2カ月後に移住したことから、わたしのインド在住歴も、もう12年に迫ろうとしています。
	
	この12年間の、インドで送ってきた人生、ほぼすべて、望んだことが叶ってきました。
	仕事も、家族も、生活も、趣味も、どれもが幸運に恵まれ、わたしなりの幸福を噛み締めつつ、充実したインドでの日々を暮らしていることは、まぎれもない事実です。
	しかし家族や生活といった基盤の上に築かれた、仕事や趣味といった核となる要素は、家族からの多大なる協力を受けて、疑いなくインドに住んでいたからこそ実現できたことである点を除いて、「これぞインド」という特色には欠けています。
	
	特に生活の中でも仕事の占めるウエイトがとても大きいため、ひるがえすと、皮肉なことではありますが、必ずしもインドでなくてもできることに、毎日が忙殺される状態が続いています。
	もちろん仕事は生活のために必要であり、かつ大いにやりがいを感じており、この分野でのスキル向上を追求し続け、生涯の仕事としていきたいという強い意欲はあります。
	いっぽうで欲張りにもわたしは、仕事以外の部分で、なんらかの義務を自分自身に課したいと考えているようなところがあります。
	この2カ月ほどは、そんな葛藤の中、インドとのつながりを自ら確認する場でもあったASKSiddhi更新にも急ブレーキがかかってしまった状態で、気持ちも停滞していました。
	
	そこで、この際、自分に欠けているものは何なのかを、ゆっくり考えることにしました。
	いろいろ考えてみましたが、やはりそれは「好奇心」や「わくわくする気持ち」であるとの結論に至りました。
	何もかもが当たり前に与えられ、恵まれ過ぎてきた、ツケと言ってもいいかもしれません。
	
	インドで暮らしていると、何事もなく1日を終えることの無事こそが、ありがたく、尊いことですらあり、そのようにして日々をこなすことに気を取られ、周囲の出来事に心が向かない、狭い世界になっているようです。
	この3年ほどは、自宅をオフィスにフリーランスとして仕事に取り組んでいるのも、一因でしょう。
	これに対して初期のころのASKSiddhiの記事を読み返してみると、我ながらいきいきとした生活を描いているものが多く、はっとさせられています。
	
	12年を節目にして、インドで決して華やかではないが、慎ましくも楽しく暮らすからこそ、日々くすぐられる「好奇心」や、「わくわく」を、ASKSiddhiを通じて共有することで、インドを知らない人には意外な気づきを、インドを知っている人には懐かしさと微笑みを、インドに暮らす人には新しい発見や勇気、元気を、ご提供できる場を作りたい、という気持ちが、いままでで一番、強くなっています。
	グッドニュースの抄訳はもちろんのこと、心の中に灯をともして、周囲に目を向け、インド初心者に立ち返り、また12年という歳月を骨格にした、わたしにしか描けない、独特の、鮮やかなインド、そしてわが街プネを、日々綴り、記録していきたい。
	わたしの人生のミッションのひとつとして、これからきちんとASKSiddhiと向き合い、取り組んでいけたらと思います。
	
	折しも、生涯ビザにあたる「OCIカード」が、申請先のデリーFRROで発行されたため、これを取りに行きつつ観光を兼ねて、明日から3日間ほどの日程で、(インドに住んでいながらにして)人生初となる首都デリー訪問を予定しています。
	わくわくの気持ちをいっぱいに膨らませて、見聞してきたいと思います。
	
	みなさま、こんな乱気流の中にあるASKSiddhiですが、どうぞ見捨てず、しばらく様子を見ていただけたらと思います。
	今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
	
	追伸:
	人生初のデリーということで、インド人(夫のこと)もビビるデリー、市内観光には安全確実な交通手段をと、ガイドブックでおなじみの「シゲタトラベル」で、終日タクシーチャーターの手配をお願いしました。
	社長のRajenderさんのものとおぼしき方のメールアカウントとの、予約メールやりとりの段階(もちろんすべて日本語)で、その大変ご丁寧かつ無駄のないオペレーションに、感動しています。
	こうした会社がインドでしっかりと根付き、人々に支持され、成長していることを、誇りに思えました。
					  
                      
				
                 
					
					
													
											
					
					
												
											
					
			    
				    
				
							
				    
								
						
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										     Yoko Deshmukh  	
										      (日本語 | English)   										       										       										     										
										インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
 
 ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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