なぜインド服を買ってしまうのか、人知れず悩んできたこの問いを堂々正当化
Posted on 03 Mar 2020 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh
この3か月ほどの間に購入した服の数々を、恥ずかしげもなく展示しています。
インド服、インド布の服が好きである。
ただし恥ずかしながら、着たり巻いたりするのが好きなだけで、産地や製法などに対する、商品のきちんとした知識を持っているわけではない。
中でもブロックプリントが押してある綿の服に目がなく、サリーやクルタ、ドレスなど、セールなどで少しでも手の届きそうな価格になっていたら、店頭でもネットショップでも、見境なく買ってしまう。
買ってから後悔することは皆無だが、さすがに散財し過ぎなのではないかと人知れず苦悩していたりもする。
特にこの1~2年、インドでは「Fab India」などの大手や、「Chidiyaa」などの新興を問わず、ネットショップが急に充実するようになり、わざわざ買いに行かずとも、質の高い品物を自宅でじっくり物色して購入できる時代が到来した。
これでインドでの買い物につきものの、店員さんにどこまでもいつまでもマークされ、落ち着いて見られずイライラすることは、もうない。
しかもインド服のネットショッピングはこれまで、一度も失敗をしたことがない(正確にはサリー用のパッド入りブラウスがぶかぶかだったことだけはあるが、これは修正可能だと考えている)。
色落ちは、ムンバイーのブティック「Mirchi Komachi」さんに教えてもらった、こちらの色止め剤で予洗いしてから使っているので、まったく問題ない。
MAHAVIR Colour Fix for Clothes and Garments (500ml, White)_ Amazon.in_ Home & Kitchen
さて、最近ハマっているのが、農村や低所得層の女性たちの手がける商品を取り扱うブランド、「Okhai」である。
注目しています:女性の自立と活用を手助けするオンライン・ブティック
ちなみに、同店は現在絶賛セール中である。
また憧れのブランド、Hitomiさんが、インド国内を対象としたネットショップを開店されたことは、個人的にとても盛り上がっている。
HiToMiブランドショップ
こうした成功体験や驚きの遭遇を重ねてしまい、わたしのネット買い物依存傾向は、ますます強まるばかりだ。
日本でも人気だった映画「Sex and The City」の一幕で、登場人物のキャリーが「クローゼットが狭すぎることが不満で離婚するのはまっとうな理由だ」というようなことを言っていた気がするが、ボロアパートの一角を居城とするわが家の手狭な衣類用タンスからは、着なくなったユニ〇ロやジー〇ーなどの服が次々とあふれ、そのままチャリティー団体の手に渡っている。
なぜ、このように「依存症」という言葉がチラと頭をかすめるほどに、服を買う手を止められないのかを、落ち着いて考えてみた。
まず、この1年ほど、特にサリーの魅力の虜になってから、自分の服の好みががらりと変わったことが大きな要因だ。
次に、ラブリーなサリーやインド服を堂々と着て歩いても、少なくとも人々がある程度、自由なファッションを楽しんでいるプネーであれば、「コスプレか」とか「年甲斐もなく」などという目で見る人はほとんどおらず、むしろ知らない人からも褒められることが多いからかもしれない。
なお、サリーはニキータ(Nikaytaa)さん方式の自由な巻き方をしているが、「そういう巻き方」だと認めてもらえているのか、うるさく口出しされることは今のところまったくない。
何歳になっても、好きな服をかっこよく、かわいく着こなせるようでありたい。
そういう意味でも、(お安くても)長く使いたい資産を積み上げる、という発想で買い物をしつつ、いずれも現在の自分の体型にぴったりのものを選んでいる。
つまり、この大切な資産を末永く活かすためにも、美容と健康に普段から気を遣い、また努力するという投資行動につながっているのだと考えたら、少しは罪悪感が薄れるかな。
とは言え、大好きなインド服に囲まれ、満足感を味わっている今、その服を誰が、どのようにして作り、どう利益が分配されているのか、と言うところに関心を向けて、これからはショッピングを楽しみたい。
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Yoko Deshmukh
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インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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