ついに「サリーの女王」ニキータさんとお目にかかる
Posted on 06 Sep 2019 21:00 in ASKSiddhiサリー部 by Yoko Deshmukh
ニキータさんは発信されているメッセージそのままの、まっすぐな方でした。ぜひ日本にもワークショップに来ていただきたいです。
会いたい人に会えるというだけで、幸福感あふれる表情になるんだな。
ついに、わたしが勝手に「サリーの女王」とお呼びしているプネー在住のサリー研究家で執筆家のニキータ(Nikaytaa)さんとお目にかかることができた。
The Indian Draping Co.
この方こそ、わたしがサリーの持つ無限の可能性に関心を持つきっかけを与えてくれた張本人だ。
ニキータさんを発見した2018年5月1日当時のASKSiddhi(アスクスィッディ)記事
サリーの巻き方はひとつじゃない、もっとサリーを楽しもう
なんと、ニキータさんはオフィスにご招待くださったのだった。
「私はいつもサリーで出勤しているから、サリー姿で来てくれても全然かまわない」とおっしゃるので、これは後述する「ニキータさん巻き(Nikaytaa-san Drape)」のいずれかで馳せ参じようと気合いを入れて臨んだのに、そんな日に限りあせってうまくいかず。
時間が刻々と迫ってきたので、やむなく標準的なドレープ(Nivi Drape)にベルトを巻いて、急ぎ自宅を飛び出した。
お恥ずかしながら約束の時刻を20分ほど遅刻して、慌ててオフィスのある建物に駆け込んだわたしを、サリーと言われなければおしゃれな柄と素材のミディ丈スカートにしか見えない、可憐なスカート巻きで颯爽と登場したニキータさんが笑顔で迎えてくれた。
このスカート巻きのやり方は、「サリーを半分に折って、それをこうやってああやって、たくし込んでいるだけなのよ~」とおっしゃるが、不器用なわたしの脳ミソではとても理解が追い付かないので、プネーでまもなく開催を予定しているワークショップでぜひ教えていただきたい。
なお、ニキータさんもコワーキングスペースを利用されており、たまたまわが家から目と鼻の先にあったのだが、こちらの施設もなかなか素晴らしかったので、詳細については明日、綴りたい。
ニキータさんは、ネット上で発信されている様々な記事やインスタグラム、また先日ニキータさんが出演されていたBBCラジオ番組、そしてこの訪問まで導いてくれたメッセンジャーでのやり取りで受けた印象のままの、温かく飾らない人柄で、感激もひとしおだった。
また特筆すべきは、姿勢がまっすぐなこと。
趣味が世界中のマラソンへの参加ということで、普段からよく運動されているからだろう。
姿勢のよさとすっきりしたショートヘアに、サリーが一層映える。
ニキータさんは現在、サリーの歴史とその社会文化的・人類学的な影響を研究する傍ら、ワークショップや講演、執筆などの活動をされている。
また、わたしのようにニキータさんに刺激を受けてサリーをもっと日常的に楽しみたい人たちのための指南書、もとい小冊子を最近、発行している。
The Fluid Zine
確認したところ、こちらの冊子は日本にも発送していらっしゃるそうなので、興味のある方はぜひ取り寄せてみてはいかがだろうか。
「ペチコートを使わない巻き方」とプロフィールに明記されている通り、冊子ではマスターすれば自由気ままかつスタイリッシュに着付けられる巻き方(名付けて「ニキータさん巻き」)の基本として5通り紹介している。
ペチコートも安全ピンも使わず、あくまでサリーという1枚の布の流れだけで幾通りもの表現を追及できるという理念。
サリーが男女を問わず着用されていたことも、ニキータさんに教えてもらった。
そして、ネット動画などを閲覧していろいろな巻き方を試してみた結果、この小冊子に掲載の「ニキータさん巻き」が最も機能的で考え尽くされたものであることが、よく分かる。
最後に、ニキータさんはご自身のサイトで、「I aspire to revitalise and globalize the Sari. My aim is to make the Sari aspirational for the global generation. I believe the Sari liberates and unites.(サリーを蘇らせ、そして世界中に広めたいと強く願っている。サリーを、グローバル時代を堂々と生きる人々を象徴する衣服にしたい。サリーが(人々を)開放し、また結び付けると信じている。)」との力強いメッセージを発信している。
そこで、実際にインド国内各都市はもとより、アメリカやヨーロッパなどでのワークショップや展示を経験されているニキータさんに、ぜひ来年は日本に来て欲しいとお誘いしているところだ。
日本全国のサリーファッショニスタの皆さん、ニキータさんを日本にお呼びして、一緒にサリーファッションを存分に楽しみませんか。
ファッション業界の関係者と歓談されるニキータさん。
チャーイを持って来てくださる優しいニキータさん。
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Yoko Deshmukh
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インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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