インド人の3人に2人が気軽にローンを組む時代
Posted on 13 Aug 2019 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh
クレジットカードよりもローンなんだな。確かに店頭に並ぶ耐久消費財は、各銀行による「〇回までは無金利」というキャンペーンとセットで販売されています。
消費者サービス事業者()「Home Credit India」が依頼し、調査会社「Absolutdata」が実施した調査によれば、インド人の3人に2人に相当する67%が、比較的気軽にローンを組んでいることが分かった。
67% of Indians ready to take loans: Home Credit survey
ローンを組む理由のトップは「家族や自分の買い物のため」、続いて「ライフスタイルを向上させるため」が2番目だった。
安定した収入を期待できるようになった新興中間層が、比較的気軽にローンを組んでいるらしいことが伺える。
調査は12都市2,571人を対象に実施された。
うち回答者の33%は、ローンを組む目的は携帯電話やテレビ、冷蔵庫などの消費財購入であるとしている。
続いて23.3%は自動二輪車、20.3%は個人的な出費、12.5%は乗用車、12%は家、10.5%は金の購入(インドでは投資の意味合いもある)のため、それぞれローンを組んでいる。
「Home Credit India」では、「ローンを組むことに対する心理的なハードルが下がっている」と指摘している。
同社は調査結果をもとにインド人消費者の消費パターンを分析し、最適な商品の開発に活かすとしている。
ローン利用者の46%が、「家族や自分が欲しいものを買うため」にローンを組んでいると回答、特に家族の買い物のためと回答した人が最も多かったのはビハール州パトナ(61%)、次いでウッタル・プラデーシュ州ラクナウ(58%)、マハーラーシュトラ州ナーグプル(56%)、ラジャスターン州ジャイプル(54%)の順となっている。
また、ムンバイー在住者の65.1%が、ローンを組む時に友人の助言を受けると回答(全国平均34%)、一方のラクナウでは72.2%が家族(全国平均31.8%)に、チャンディーガルでは54.9%が同僚(全国平均25.4%)にそれぞれ相談している。
またムンバイーとデリーでは全都市で最多のそれぞれ44.2%、38.8%の回答者が、ローンを組む前にフィナンシャルアドバイザーによるプロの意見を求めているとしている(全国平均22.4%)。
この他、ローン会社の営業担当者に相談すると回答した人が21.8%、誰にも相談せず自分で判断すると回答した人が20.9%もいた。
本日最も読まれている記事
1 ポルトガル鉄道のインターネット事前切符予約 26 Oct 2016
2 プネー日本語教育の隠れたメッカ、ティラク・マハーラーシュトラ大学日本語学部 08 Aug 2019
3 「Gully Boy」の監督がお茶の間に届けるネット配信ドラマ、「Made In Heaven」を鑑賞 19 Mar 2019
4 年に何日かある、何も書けない日 05 Aug 2019
5 やっと分かった!ペチコートを使わない、サリーのスマートな着崩し 10 Aug 2019
About the author
|
|
Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
|
User Comments