プネー県で野生の子ヒョウを相次いで確保
Posted on 21 Mar 2019 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
「プネー」って一口に言っても、意外に広いんだな。写真はジュンナール周辺レニャードリー(Lenyadri)の仏教石窟群です。*Photo from Wondermondo.com
この話題を目にした時、「えっ、プネーでもヒョウが目撃されているんだ?」と驚き、そして内容を確認して「えっ、こんな場所もプネー県(Pune District)内に含まれているんだ?」と二重の驚きだった。
プネー県ほぼナシック(Nasik)との中間あたりにあるヴァドガーオン・アーナンド(Vadgaon Anand)という村で、生後10週間ほどのヒョウの子2頭をサトウキビ畑で収穫作業中の人々が目撃し、森林局(Forest Department)と野生生物緊急保護(Wildlife SOS)チームが急行、保護した。
2 Leopard Cubs Rescued From Pune's Sugarcane Fields - NDTV
子ヒョウたちは今月18日、プネー県ジュンナール(Junnar)近郊のヴァドガーオン・アーナンド村でサトウキビの収穫作業に追われていた人々が見つけた。
野生生物緊急保護チームでは同日、同じくジュンナール近郊のゴーレーガーオン(Golegaon)でも生後13週間ほどの子ヒョウを保護している。
保護した子ヒョウたちは健康状態を診断後、母ヒョウたちのもとへそれぞれ戻された。
「すんなり母親と再会し、合流できて安堵している。子ヒョウだけを保護して引き離してしまうと、場合によっては荒れ狂った母ヒョウが村人を襲うことがあり一層危険だ」保護チームは説明する。
ただし子ヒョウを野生に戻す際には慎重な措置が講じられる。
まず、子ヒョウたちを安全な箱の中に入れて、見つかった場所の近くまで行って、その箱を置く。
保護チームが遠隔操作できるカメラで、子ヒョウたちが母親と無事、合流できていることを見守る、という仕組みだ。
サトウキビの収穫シーズンは、丈高く実ったサトウキビが天敵や危険から身を守ってくれるため、ヒョウたちにとって格好の繁殖・子育てシーズンになっており、今回のように子ヒョウがたびたび目撃されるようだ。
ジュンナール周辺は何度か訪れたことがあるが、緑が豊かで風光明媚な場所だった。
ヒョウたちも住み心地がいいのかな。
インドヒョウは国際自然保護連合(IUCN)が定めた絶滅危惧種8カテゴリーの第5位にあたる「絶滅危惧II類(Vulnerable)」に指定されている。
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Yoko Deshmukh
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インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
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