JEEアドバンスト2025に525人合格資格 テランガーナー州社会福祉校の快挙
Posted on 20 Apr 2025 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
とても励まされる話題であると同時に、「成功するための教育」が理数系偏重でなく、人として生きていくための教養や道徳も充実し、不屈の精神で人生の階段をのぼる若者たちの強い味方になっていくことを願っています。
19日に発表された2025年度の「JEEメインズ(JEE Mains、全国統一理系入試)」の試験結果によると、テーランガーナー州社会福祉寄宿教育施設協会(Telangana Social Welfare Residential Educational Institutions、TGSWREIS)の学生525名が受験資格を獲得した。
525 Telangana Social Welfare Educational Institutions students qualify for JEE Advanced 2025
「JEEメインズ」とは、インド工科大学(IIT)やインド科学技術大学(IISc)はじめとする国内の最難関理系大学への入学試験「JEEアドバンスト(JEE Advanced、共同入学試験アドバンスト)」の受験資格を獲得するための登竜門となる試験。
JEEアドバンストとは、JEEメインズの合格者25万人の中から一握りの、IIT、IISc、IISERなどインドのトップ工科大学志望者を選抜する試験で、毎年の合格率2~3パーセントという非常に狭き門で知られる。
この超ハイレベルな理系入試をクリアするため、合格者の多くは中学生ごろから塾に通い始めるとされている。
同協会のプレスリリースによると、学生たちは、日雇い労働者、清掃作業員、そして社会的に疎外され『ダリット』などと呼ばれる家庭の子供など、不利な境遇を強いられる環境の出身者が大部分を占める中、適切な支援、機会、そして固い意志さえあれば、卓越した学業成績を上げられることを証明した。今回の成果は、(裕福な受験者の多くが通うとされる)一流の私立予備校で学んできた者と肩を並べるものだった。
成績上位者の中には、99.03パーセントから96.71パーセントまで獲得した学生もおり、TGSWREISのV.S. Alagu Varshini事務局長によると、同協会ではトップクラスの私立コーチングセンターに匹敵するJEE合格対策を盛り込んだ特別なコーチングプログラムを展開、さらに本試験に備えるための合宿研修も実施する。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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