超難関NDAに全インド3位で合格した女子生徒
Posted on 17 Apr 2025 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
この困難の時代にあっても、わたしを含めすぐ手に届くヘラヘラお気楽モードに没入する人々の中で、あえて厳しい道を歩み進む若者の表情には、はっとさせられます。画像はデヘラードゥーン士官学校ウェブサイトより。
この学校の生徒は、唯一の週休にあたる日曜日になると、制服を着て街に繰り出していることもあってたまに見かけるが、惚れ惚れとするほど姿勢がよく、そして礼儀正しいのである。
軍隊への入隊を夢見た少女が、難関として知られる防衛士官学校(National Defence Academy、NDA)の入試に見事トップクラスで合格した、という話題を、「The Better India」のFacebookページで見つけた。
「The Better India」Facebookページ
この栄冠を勝ち取ったのはルトゥジャ・ワルハデ(रुतुजा वारहाडे)さん。
ことしのNDA試験で全インド3位、女子ではトップを獲得した。
ルトゥジャさんが軍人を目指したのは、ある日プネーのNDAキャンパスで開催された卒業式を、同じく軍人を目指していたが叶わなかったという父親と一緒に見学したことがきっかけだった。
以来ルトゥジャさんは受験勉強に勤しむと同時に、体重を18キロ減量、体力を増強して備えてきた。
現在、ルトゥジャさんはNDAで3年間の厳しい訓練を受けており、その後ウッタラーカンド州デヘラードゥーンの陸軍士官学校(Indian Military Academy)で上級訓練を受ける予定となっている。
毎年、インド全土から約7万人以上の受験者がNDA試験に登録し、そのうち約6.5万人が実際に試験を受ける。
しかし、合格してNDAに入学できるのは、年間わずか約370名程度に限られる。
この370名の内訳は、陸軍208名、空軍120名、海軍42名などとなっている。
(出典: How Many Students Appear for NDA)
NDAは、将来的な幹部(将校)不足に対応するため、年間の受け入れ人数を約400名増加させる計画を進めている。
これにより、全体の訓練生数は約2,400名に達する見込みとなっている。
(出典: National Defence Academy to add 2 squadrons to address officers’ shortage in Army, Navy & IAF)
このように、NDAは厳しい競争を経て選ばれた限られた人数の訓練生を受け入れており、ルトゥジャさんのようにトップクラスで合格することは非常に名誉なことである。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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