マハーラーシュトラ州、奥地の若者たちを観光ガイドとして養成
Posted on 31 Jul 2021 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh
人生、何が起こるか分からないこの時代、わたしもつかめる機会があればどんなものでも挑戦したいです。
マハーラーシュトラ州政府が、経済的に恵まれない境遇に置かれがちな辺境地域の若者を観光ガイドとして育成する計画を立てている、という話題を、「Times of India」に見つけた。
Maharashtra government to train tribal youth as tourist guides’
マハーラーシュトラ州の辺境部と言えば、わたしはしばしば、プネーから義両親の住むアコラ(Akola)という、空港もない田舎町を訪ねる道のり600キロを、自家用車やバス、列車で片道十数時間、往復で丸1日強かけて往復してきた。
アコラを「陸の孤島」(と言っても人口は30万人くらい)と呼ぶなら、猛然と砂煙の舞う道を車窓から垣間見た、ハイウェイ沿いに点在する屋根壁があるだけで、生活そのものが剥き出しの崩れかけた家々に住む老若男女たちが身を寄せ合う、いくつもの集落は「絶『陸』の孤島」とでも呼ぶべき場所で、自分がここに生まれ育ち、暮らしていたとしたら、どんな人生を送っていたのだろうか、と(必ずしもネガティブな意味でなく)想像していた。
マハーラーシュトラ州観光局(Directorate of Tourism、DoT)は、そうした辺鄙な場所に昔ながらの生活様式で住んでいる「Tribe(部族)」の若者たちが、今後より幅広い仕事の機会を得られるようにと、初めて無料で観光ガイドの研修を実施する計画を発表している。
この研修プログラムはすべて、インド観光省(Ministry for Tourism)傘下の自治団体であるインド観光および旅行マネジメント高等専門学校(Indian Institute of Tourism and Travel Management、IITTM)の協力を得て、8月2日からラーイガード(Raigad)県で実施される。
プログラムには、カルナラ・サンクチュアリ(KarnalaSanctuary)とパーンシャド・サンクチュアリ(Phansad Sanctuary)近隣に住む部族の中から31名の若者が参加し、観光ガイドとして必要な知識(理論)や行動(実技)を身に着ける。
トレーニング内容は、ツアーガイド、最善行動、生物多様性の概念、自然遊歩道、ウォーキングツアーの実施方法、そして特にツアー客の急病や怪我など、困難な状況が発生した際の対処が含まれる。
同局ではこうしたトレーニングを通じて、不利な境遇に置かれがちな部族民の若者たちが、生来身に付いている自然と折り合う資質を活かし、また知識を補強することで、州内における旅行・観光業の人手不足を補い、観光資源活用促進の原動力となるほか、世界中どこへ行っても恥ずかしくないツアーガイドとして質の高い基礎知識を修得し、将来の道を自力で切り開けるようにすることを目指す。
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なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。
=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※7月17日付けのメール、件名「海外在留邦人向けワクチン接種事業:接種までの流れ」
●日本に一時帰国してワクチン接種を行うことを希望する方々を対象としてワクチン接種の予約受付を7月19日から開始します。
●インドを含む指定宿泊施設での10日間の待機が必要とされる国・地域からの入国者に対しては、医師等が週に2日(月曜日及び金曜日)宿泊施設を巡回し、接種希望者に対して接種を行うこととなります。
1 7月19日正午(日本時間)から、在留先でのワクチン接種に懸念等を有する海外在留邦人等を対象とした新型コロナ・ワクチン接種事業のインターネット予約受付を開始します。本事業での接種を希望される方は、特設サイトを通じて事前の予約をお願いします。
なお、特設サイトへのリンクは、予約受付の開始と同時に外務省海外安全HP(https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/vaccine.html)に掲載いたしますので、そちらを御確認ください。
2 インドを含む指定宿泊施設での10日間の待機が必要とされる国・地域からの入国者に対しては、医師等が週に2日(月曜日及び金曜日)宿泊施設を巡回し、接種希望者に対して接種を行うこととなりますので、「巡回接種予約枠」で予約を行ってください。(巡回接種枠を予約できなかった方及び待機期間後に接種を希望される方は空港の接種会場で接種いただきます)。
(ご参考:接種までの流れ)
https://www.mumbai.in.emb-japan.go.jp/files/100213787.pdf
【問い合わせ先】
在ムンバイ日本国総領事館・領事班
電話(91-22)2351-7101
メール ryoji@by.mofa.go.jp
=== 転載終わり ==
☆本日の1曲☆
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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