訪英のインド外務次官、「ムンバイーとデリーは実質的に新型コロナ影響なし」と発言
Posted on 25 Jul 2021 21:00 in トラベル・インド by Yoko Deshmukh
自由に旅行できる時が戻って来るまで、あと少しかな。写真はいつか飛行機から眺めた、バンコクの夜景です。
2日間の日程で訪英中だったハルシュ・ワルダーン・シュリングラ(Harsh Vardhan Shringla)外務次官(Foreign Secretary)がイギリスの外交筋と面会し、インドを英国政府の定める、いわゆる「Red List(レッドリスト)」(最も厳格な渡航制限措置)から外し、インド人の入国を許可するよう要請していたことが分かった。
'Mumbai, Delhi practically free of Covid': India asks UK to review ban on travellers
インド政府は諸外国に対し、適宜インド人に対する渡航禁止または厳格な渡航制限措置の緩和を要請しているが、その根拠として国内での新規感染者数推移に大幅な改善が見られることを示し、特に(大きな国際空港のある)デリーとムンバイーに関しては、「新型コロナウイルスの影響は実質的にほぼなくなっている」と述べた。
発言の中でシュリングラ外務次官は、「状況改善に甘んじることなく、国内では常に警戒を怠らず、第3波を回避するための予防策を徹底し、また国民にもそう呼びかけている」とも述べている。
また最近になって、フランス政府がオックスフォード・アストラゼネカ製の新型コロナウイルス対策ワクチン「Covishield」を承認し、(「Covishield」ワクチン接種2回を満了し、PCR検査の陰性証明書を携行するインド人については)到着後の隔離なく入国できるよう許可していることを説明、イギリスにも同様の措置を検討するよう求めた。
またアメリカで最近、(米国籍保持者に対する)インドへの渡航勧告を「渡航禁止」から「渡航の是非を検討」に引き下げたことを例に挙げ、「インドにおける新型コロナウイルス感染状況が改善していることは、すでに国際的に認められつつある」と語った。
インドは現在、英国政府の定める「Red List(レッドリスト)」に含まれている。
これは、インド人による英国の訪問は拒否、および帰国する英国民または英国籍保持者については、入国前に10日間の隔離を義務付けられることを意味する。
「欧州ではすでに14か国が『Covishield』を認可、また2か国が(インド製薬会社Bharat Biotech社製の)『Covaxin』を認めている。プロセスの完全性を認めてもらい、相互に恩恵のある形でワクチン接種証明書を受け入れることを求める」と、シュリングラ氏は訴えた。
カナダとアラブ首長国連邦でもインドからの航空機着陸禁止措置を延長している事実の一方で、インド外務省では国際的な移動に伴う障壁の緩和に向けた前向きな動きも見られていることも強調している。
先日、プネーの仲間とビデオ通話した際にも、(真偽のほどは定かではないがとの前置きの上で)インド国内では、ワクチン接種満了者と、過去に感染したが回復した人を合わせると、抗体を持っている人が7割を超えており、また現在は新規感染者数と回復者数の数がほぼ拮抗している、という話が出ていた。
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なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。
=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※7月17日付けのメール、件名「海外在留邦人向けワクチン接種事業:接種までの流れ」
●日本に一時帰国してワクチン接種を行うことを希望する方々を対象としてワクチン接種の予約受付を7月19日から開始します。
●インドを含む指定宿泊施設での10日間の待機が必要とされる国・地域からの入国者に対しては、医師等が週に2日(月曜日及び金曜日)宿泊施設を巡回し、接種希望者に対して接種を行うこととなります。
1 7月19日正午(日本時間)から、在留先でのワクチン接種に懸念等を有する海外在留邦人等を対象とした新型コロナ・ワクチン接種事業のインターネット予約受付を開始します。本事業での接種を希望される方は、特設サイトを通じて事前の予約をお願いします。
なお、特設サイトへのリンクは、予約受付の開始と同時に外務省海外安全HP(https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/vaccine.html)に掲載いたしますので、そちらを御確認ください。
2 インドを含む指定宿泊施設での10日間の待機が必要とされる国・地域からの入国者に対しては、医師等が週に2日(月曜日及び金曜日)宿泊施設を巡回し、接種希望者に対して接種を行うこととなりますので、「巡回接種予約枠」で予約を行ってください。(巡回接種枠を予約できなかった方及び待機期間後に接種を希望される方は空港の接種会場で接種いただきます)。
(ご参考:接種までの流れ)
https://www.mumbai.in.emb-japan.go.jp/files/100213787.pdf
【問い合わせ先】
在ムンバイ日本国総領事館・領事班
電話(91-22)2351-7101
メール ryoji@by.mofa.go.jp
=== 転載終わり ==
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Yoko Deshmukh
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インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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