「インターネット関連のサービスと製品に特化した世界規模のアメリカの多国籍テクノロジー企業」（Wikipedia参）の「グーグル（Google）」設立者であるラリー・ペイジ（Larry Page）氏とセルゲイ・ブリン（Sergey Brin）氏が3日、同社最高経営責任者（CEO）のサンダー・ピチャイ（Sundar Pichai）氏が、その親会社アルファベット（Alphabet）のCEOに就任すると発表した。

Google CEO Sundar Pichai is taking over as CEO of Alphabet - TechCrunch

同時に、ブリン氏はアルファベット社の社長を退任する。

アルファベット社は2015年、グーグル社の中核以外の事業とされていた「Waymo（自動運転車）」、「Verily（ライフサイエンス）」、「Calico（バイオテクノロジー研究開発）」、「Sidewalk Labs（都市生活改善）」、「Loon（気球を基地局に途上国へインターネット接続を提供）」などの他事業から区別するための企業体として誕生した。

アルファベット社設立に伴い、ペイジ氏がグーグル社CEOからアルファベット社CEOとなり、代わってピチャイ氏がグーグル社CEOに就任した。
3日の声明でペイジ氏とブリン氏は、「アルファベット社とグーグル社に、もはや別々（2名）のCEOと社長は不要だ。今後はサンダー氏が両社のCEOを務めることになる」としている。

ピチャイ氏がグーグル社の顔となってから久しいが、今回のペイジ氏とブリン氏が表舞台から去る形となることから、一層大きな企業を背負うリーダーとしての地位を固めることになるだろう。

ピチャイ氏は声明の中で次のように述べている。
「アルファベット社と、同社がテクノロジーを通じて長期的に集中して大きな課題に取り組もうとする姿勢に刺激を受けている。新しい役割に就いた後も、ラリー氏やセルゲイ氏との仕事を続けていきたい。2人のおかげで、時代を超越した使命や持続的な価値、協業や探求の文化を備えた企業に（グーグル社は）なった。その丈夫な基礎の上に、今後も実績を積み上げていきたい」

ピチャイ氏について、ペイジ氏とブリン氏は声明の中で次のように述べている。

「サンダー氏は謙虚ながらテクノロジーに対する深い情熱を、当社のユーザーやパートナー、従業員に日々もたらしている。彼はアルファベットの設立から、グーグル社のCEO、そしてアルファベット社の取締役として、これまで15年にわたり密に関わってくれた。アルファベットの構造が持つ価値、およびテクノロジーを活用して大きな課題に取り組む能力に対し、我々と同等の自信を持って取り組んでいる。アルファベット社設立以来、彼は最も頼りになる存在であり続け、ゆえにグーグル社とアルファベット社の未来を託せる人は彼しかいない。」

また、ペイジ氏とブリン氏は今後も「グーグル社およびアルファベット社ともに長期的に深く関わることなり、また取締役、株主、および共同設立者としても活発に活動し続ける」と話している。

この発表を受け、3日のアルファベット社株価は終値で0.68％上昇した。

（記事は要約です）

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