2020年インド平均賃金上昇率は世界最高水準の9.2%に

 

Posted on 04 Dec 2019 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

少しは景気によい影響が及ぶといいな。写真はあまり関係ないですが、プネー空港搭乗待合室です。



2020年のインド企業従業員の賃金上昇率は9.2%とアジア最高水準となるらしいことが、複数の調査機関の調べにより分かった。

Salaries in India likely to rise by 9.2 pc in 2020; inflation-adjusted real-wage at 5 pc: Report

組織コンサルティングファームの「コーン・フェリー・グローバル(Korn Ferry Global)」が発表した給与水準予測によると、アジア地域でインドに次ぐ昇給率は8.1%のインドネシア、中国の6%。
アジア地域で最も賃金上昇率が低いのは日本の2%と、ワースト2の台湾3.9%の半分程度の水準となっている。

「経済は厳しい状況が続いているものの、慎重な楽観論を反映した前向きな賃金上昇率となっている」コーン・フェリー。

2020年の全世界平均賃金上昇率の予測値は4.9%、予想インフレ率を2.8%とすると、実質上昇率は2.1%程度になる見込み。
インドの場合はインフレ率も比較的低く、実質賃金上昇率は5.1%程度となり世界最高水準を維持する。

北米地域の平均賃金上昇率は2.8%でインフレ率調整後は1.1%、東欧地域は6.2%(同2.6%)、西欧地域は2.5%(同1.2%)となる見込み。

ただしコーン・フェリーでは、賃金の判断には全体論的アプローチを取るべきとし、「インフレ指標は賃金の市場傾向を観察する上での信頼できるベンチマークである一方、各社で独自の対策に基づく定義や合意により、幅広い視点を採用することを推奨する」、とまとめている。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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