数日前に、プネーの人工知能企業AA社を経営するCEO、A2氏と福岡の人々との交流会開催場所を提供してくださった、薬院のラタフィア。
ラタフィアでA.Iセミナーが開催されました - Bar à vin Ratafia FUKUOKA ソムリエ吉村の日々
そのわずか2日後には、店主でプロのソムリエとして業界でも有名な吉村智美(よしむら・ともみ)さんが異色なパーティーを開催され、なぜかこのわたしもご招待くださっていたのだった。
その名も「ジョージアワインと南インド料理の会」(仮名)。
ジョージアワインと南インド料理の会 - Bar à vin Ratafia FUKUOKA ソムリエ吉村の日々
ジョージア(Georgia)と聞いてもなかなかピンとこない人は、旧グルジアと言えばお分かりになるだろうか。
ロシアやトルコ、アルメニア、アゼルバイジャンと国境を接し、西は黒海に、北はカフカス山脈に抱かれた、アジアとヨーロッパの狭間にあるような土地だ。
わたしは数年前に、常岡浩介(つねおか・こうすけ)さんの著書「ロシア 語られない戦争」を読んだ時に、トビリシやジョージア(グルジア)を取り巻く複雑な状況について少し学んだ。
いつでも勉強熱心な吉村さんは先月、ワイン発祥の地として知られるジョージアを訪れた。
そのジョージアの地で、さかのぼること8,000年前から伝わる製法で醸造された貴重なワインを数種類、厳選されて持ち帰られ、これらを遠く離れた福岡の人々に伝えるためのワークショップを兼ねた食事会を開催されたのだった。
一見、わたしなどとは何の関係もない、高い教養を備えた人々のためのワークショップなのであるが、ジョージアワインを味わった吉村さんが、直感でこれらが南インド料理に合うと判断し、福岡で活動するインド料理人の先駆けである「薬院スパイス」の高田さんに依頼して、特別料理を提供してもらうことになった。
わたしは、その豪華極まりない会で、ついでにインドのよもやま話をお届けするオマケ要員としてご招待いただいた。
おかげで、短いわたしのワイン人生でも飲んだことのない、独特の野趣あふれる味わいのワインを3種類も試す幸運に与った。
さすが吉村さんは、普段からワインに関するセミナー講師を務めていらっしゃるだけあって、ジョージアワインに関する説明が、アウェイにもほどがあるわたしなどでも非常に分かりやすく、勉強になる。
特に、「白ブロウの皮や種まで一緒に発酵させた、白ワインなのに赤ワインのような渋味を楽しめる」〇というワインは、いつかまたぜひどこかで味わってみたい、そのためにジョージアを訪れてみたいと誘われた。
そして、高田さんが腕を振るう絶品スパイス料理も初めて味わったが、完璧を追求する繊細な味わいで、わたしが普段プネーで食べているものとはまったく異なるごちそう料理だった。
なお、2月にインドへ味の紀行をご計画と話されていた高田さんに、ローカル料理だけでなくマハーラーシュトラ東部ヴィダルバー(Vidarbha)料理、コーラプール(Kolhapur)料理、そしてパールスィー(Parsi)料理なども味わえる我が街プネーにぜひ来て欲しいと必死のアピールをしてみたところ、かなり前向きに検討されているとのご回答をいただき、今からとても楽しみにしている。
なお、この日の参加者ほぼ半数を、インド関係者が占めていたのもおもしろい。
吉村さんは、小さなわたしの世界を、ぐ~んと押し広げてくれる貴重な友達だ。
1番目のワインが最も強烈だったかもしれない。
1番目のワイン。
グルジア文字についても、簡単なハンドアウトを配布されていて、
吉村さんのそういう姿勢がとても素敵だなと思った。
3種類のワインを試飲しただけでもけっこう酔っ払う。
アルコール度数は高めのよう。
高田さん特製の南インド料理。
ポークビンダルーやアンダーカレー、
バスマティ米とジャスミン米を1対1でブレンドしたサツマイモのプラオなど。
うますぎてお代わりしたくなるほど。
実際お代わりしていた人もたくさにた。
友人Rさんも参加しての、和やかな午後。
アノーキー(Anokhi)のお気に入り黒サリーを、
ZARAのトップスと合わせて参戦。
※撮影:吉村さん
本日最も読まれている記事
1 購入後半年で故障したフォッシルのスマートウォッチを巡る、意外な顛末 16 Sep 2019
2 ポルトガル鉄道のインターネット事前切符予約 26 Oct 2016
3 インド人工知能系企業社長の福岡初訪問に先駆けて 13 Nov 2019
4 「Gully Boy」の監督がお茶の間に届けるネット配信ドラマ、「Made In Heaven」を鑑賞 19 Mar 2019
5 プネー人工知能企業社長の福岡初訪問記:第1日目その1、「行軍」 17 Nov 2019