レストランやホテルの店頭で、衛生評価の格付け提示義務付けか
Posted on 11 Sep 2019 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
純粋かつ真摯に、物事をよくしようとして導入されるのであればいいのですが。
プネーの外食事情も、良い意味でも悪い意味でも玉石混交の様相を呈しつつある。
素晴らしい店はいつもいつまでも最高の料理と場所を提供している一方、堕ちていく店は、その速度と深さはまさにブラックホールのごとくである。
これは何もプネーの飲食店に限らず、わたしのような一介の翻訳者など、ビジネスに従事するすべての人や団体に当てはまる。
願わくば常に前者でありたく、努力を怠らないように常に気を引き締めたい。
インドの飲食店やホテルなどの宿泊施設では、衛生管理検査を受け、その結果として格付けされた等級を、入り口に掲示することが義務付けられそうだ。
Eateries will have to display hygiene ratings on doors
これは、こうした商業施設が提供する食品の品質と安全性を確保するための新たな規制の導入によるもの。
インド食品安全基準管理局(Food Safety and Standards Authority of India、FSSAI)ではすでに、一部の業者を対象に試験的な格付けを始めており、また17万人の「食品監督官」を新たに訓練している。
また、格付け制度の仕組みと導入手順、また違反者や不履行者に対する処分などを説明するガイドラインの作成も進めている。
この新たな規制は、インド政府が掲げる「Eat Right India」運動の一環として検討されているもので、規制措置と(新たに訓練を受けた監督官による)緩やかな介入を組み合わせることで、飲食産業全体(に衛生意識)を啓蒙し、その業務の質を向上することを狙いとしている。
糖尿病、高血圧、肥満といった症状に苦しむ人が急増する中、国民の間に安全な食に対する意識を高めてもらい、最終的に消費者のエンパワーメントに繋げることが目標でもある。
食用油の再利用についても、揚げ物油や残り油の使いまわしをするなどして、飽和脂肪酸含有率が2%を超えていないかを厳しく検査する。
こうした取り組みがインド全土で展開されるのは大変意義があり、結構なことだが、わたしはむしろ、財政難に喘ぐモーディー政権が、単に賄賂を巻き上げる口実を増やそうとしているだけなんではないか、などと曲解してしまうのである。
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Yoko Deshmukh
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インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
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