ビハール州で、公務員にジーンズとTシャツ姿での登庁禁止

 

Posted on 30 Aug 2019 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

確かに「今までそんな格好してきてたが人いたんかい」と逆に突っ込みたくもなります。



今までマハーラーシュトラ州東部の中規模都市、アコラ(Akola)という町に住んでいた義妹一家が、2人娘のうち2年前からプネーで下宿生活をしながら大学で日本語を専攻している上の子に続き、下の子も別の学校だがプネーの大学に進学したことをきっかけに引っ越して来てから、まもなく3カ月が経過しようとしている。
親子はすっかりプネーでの生活にも慣れ、エンジョイしている様子だ。

特に18歳になった下の義姪は、プネーでは羽を存分に伸ばした自由なファッションで大学へ繰り出し、キャンパス生活を謳歌している。
と言うのもアコラでは世間の目などがあり、脚の形がはっきり分かるジーンズも含めた、モダンな服装をして外出することがままならなかったようなのだ。

年頃の子だけあって、胸元や脚線などの露出が多めの服装でも、健康的な美しさが全身からあふれている。
ちょっと前まで赤ちゃんだった子なのに、その成長がにわかに信じられない思いだ。
誰もが好きな服装をすることにまったく異論はないし、それは周囲も同じ意見なので、彼女のファッションセンスが日々格段に研ぎ澄まされていく様子を見ていると、頼もしいような気持ちになる。
と同時に、いろいろな種類の人々が暮らすプネーという大都市において、時々ウーバー(Uber)やオートリクシャーなどを彼女が単独で利用するような時には、少し心配にもなる。
「一応、身体を覆うような上着を持って行き、現地に着いてから脱いだらいいよ」とアドバイスをするのが精いっぱいだが、願わくばそんなことを気にも留めずにおしゃれを楽しめる時代が、早くインドにも到来して欲しい。

などということを、こんな記事を目にしてからふと思ってしまった。
ビハール州ではその州職員に、ジーンズやTシャツ姿での登庁を禁止すると通達している、というものだ。

Bihar Government Bans Jeans, T-Shirts In Secretariat

同州政府の上級事務官によれば、州職員たるもの、その職位にかかわらず、官庁にふさわしい服装で職務に当たるべきで、そうした観点からはジーンズやTシャツ姿での登庁はふさわしくない、とのことだ。
具体的には質素で地味、かつ快適で薄い色の、フォーマルな服装をすべしという。

時代を逆行するかのような通達にも思えるが、公務員たるもの、最低限のドレスコードは遵守すべきなのだろう。
にわかサリー道楽者のわたしがビハール州の公務員だったら、「堂々とサリーを着て外出できるチャンス!」などと思ってしまいそう。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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