ビハール州に重量15キログラムの大型隕石落下か、村民たちを驚かせる

 

Posted on 27 Jul 2019 21:00 in インド科学技術 by Yoko Deshmukh

ドライブレコーダーを取り付けた車が往来しそうもない地域のため、村民たちの証言だけが唯一の目撃情報です。



インド東部のビハール州の農村で先週、「空から火の玉が降ってきて水田に落ちた」という村民たちからの通報が相次ぎ、調査の結果サッカーボール大の隕石だったことが判明した。

Indian farmers shocked as suspected meteorite crashes into rice field

隕石はビハール州のマドゥバニ(Madhubani)県のマハーデーヴァ(Mahadeva)村に水田に衝撃音とともに落下し、直後に煙も発生した。
目撃した村民の一人は「(衝突により生じた)深さ150センチメートルの穴から(隕石と見られる)物体を掘り起こした」と語っている。
隕石は黄土色で、強い磁性を帯びた物質を含んでおり、重さは15キログラムにも及ぶ。

隕石は同州パトナ(Patna)のシュリークリシュナ・サイエンス・センター(Shrikrishna Science Center)で組成などの詳細な調査が行われる。

隕石とは、「月の試料とともに,われわれが入手できる数少ない地球外固体物質。惑星間空間にある固体物質が地球・惑星表面に落下してきたもの(世界大百科事典)」で、「隕石が落下する際には巨大な火球が現れ,夜間ならば真昼のように明るくなることもあるし,多くの場合大気の衝撃波による大爆音をともなうので多くの人びとを驚かす(同)」とある。

インドに落下した隕石とされる物体のうち大型のものとしては、2016年にタミル・ナードゥ州に「落下」し、バス運転手が死亡、3人が怪我をしたというもの(事実関係などの詳細は米航空宇宙局なども関係して現在も調査中)がある。

また近年観測された代表的な隕石としては、2013年にロシアのチェリャビンスク州に落下し、人的被害や建物の損壊を引き起こした「チェリャビンスク隕石」が挙げられる。

隕石の謎に魅せられた人には、次のページがその入り口の役割を果たしてくれるかもしれない。

南極隕石ラボラトリー|国立極地研究所

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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