暑い国ではタルカムパウダーが大活躍だ。
インドでも、小さな子からお年寄りまで文字通り老若男女、汗でべたつく身体のあせも防止に、出掛ける前のメイク代わりに、つかの間の清涼感に、しょっちゅうタルカムパウダーの出番があり、ジョンソンエンドジョンソンのベビーパウダーやヒンドゥスタンユニリーバのポンズ、ヤードリー(Yardley)のタルカムパウダーなど各社が展開する様々な商品が、どこの商店にもスーパーマーケットにも、サイズも豊富にずらり並んでいる。
香り付きのものはもちろん、中には清涼剤入りの「クールタルク」なるものもある。
あのシャー・ルク・カーン主演のクールタルクCM、商品名は「Navratna Cool Talk」
うちでは長年、イギリス発祥のヤードリー製、バラの香りと高級感あふれる缶入りが優雅な気持ちにさせてくれる「Rose Fragrance Powder」を愛用している。
参考ASKSiddhi:プネーのわたしのお気に入り:コスメ編
ただし、ヤードリーのこのタルク、一番小さい商品でも〇グラム入りで旅行用に携帯するにはやや大きすぎ、またフタ部分の固定が甘いようで、きっちり閉じたつもりなのに持ち運んでいるうちどうしても緩んできて中身のパウダーがいつの間にかこぼれ、気付いたらカバンの中身が真っ白になってしまう事態がよくある。
携帯用には、ジョンソンエンドジョンソンのベビーパウダー〇グラム入りがちょうどいい。
さて、年中蒸し暑いイメージのあるタイでも、この「タルカムパウダー」が大活躍しているようだ。
先日たまたまタイに立ち寄った際、タルカムパウダーを求めてコンビニエンスストアを覗いてみたところ、こちらでも外資系からタイ系まで、いろいろな会社が実にいろいろな種類の商品を出しており、大きめ店舗の陳列棚の、ほぼ半分をタルカムパウダーが埋め、おまけにどんどん売れていくので品薄気味だった。
コンビニの陳列棚にずらり並ぶ、多種多様なタルカムパウダーだち。
隠れたコスメ好きのわたしが特に興味を引かれたのは、写真の「ポンズ」が出している「BBパウダー」と「トーンアップパウダー」。
最小の容器で1本32~36バーツと安価だったので、2種類購入して使い比べてみた。
トーンアップの方は一般のタルカムパウダーと同じ白色の粉末だが、肌に延ばすと細かいラメがキラキラと光っているのが見える。
一方のBBは、タルカムパウダーとしては珍しくピーチがかったベージュの粉末で、顔にはたいてみると見事に毛穴を隠してくれるソフトフォーカス効果が実現した。
ほんのりラメが入っており、光を乱反射させてトーンアップを狙っている。
こちらはBB。肌色のパウダーを肌に乗せてみると、見事なソフトフォーカス効果。
いずれも粉末であるという性質から、肌に乗せた時に「パアァッ」となったような効果は長続きしないが、ふんわりと香るジャスミンのようなローズのような上品なフレグランス、ポーチに入るサイズはもちろん、可愛らしい形状と色、デザインのボトルなので持っているだけで楽しく、外出先での塗りなおし用(ミャンマーの「タナカ」みたいに、日焼け止め効果のあるクリームやファンデーション等を塗った上から粉末を肌に乗せておくだけでも日焼け止めの効果が持続すると思う)に重宝しそうだ。
顔が真っ白に浮くぐらいふんだんに塗りたくらないと気が済まない、タルカムパウダー大好き女子だらけのインドでも売り出せばいいのに。
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