大枚はたいて購入したサリーを着倒すための独断による厳選コーディネート

 

Posted on 09 Mar 2019 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

ワクワク、ドキドキすることは、どんなことでも試してみたいです。



1日遅れの「国際女性デー(International Women's Day)」とばかりに、ひとり「Suta」のサリーとチョーリーを着用してみた。
日本で試みていたような、ワンピースに重ね巻きしたり、普通の丈のTシャツなどに合わせる着方よりも、お腹のあたりに風を感じる。
涼しいことはもちろんだが、お腹を常に引っ込めておかねばという気合いも入るように思う。



サリーを着用の上、プネーのカフェで仕事。
あまりにも腹の部分が寒いので、
パッルを後ろから前に結んで腹を暖めてみた。
 

さて、この2~3カ月の間に、お気に入りのサリーを何点か購入したので、これらを積極的に着用するにあたり、「The Sari Series」で巻き方をいろいろと学習した。

The Sari Series

今回「Suta」で届いたサリーは、昨日ご覧いただいた通り模様がほとんど入っていない、薄い綿サリー。
実はこれまで、薄いサリーでもペチコートなしで着用したくて、腰で固結びした上で2回巻きしてからプリーツを作っていたのだが、スタンダードな1回巻きのほうがすっきりと着こなせることが分かった。
ただし当然1枚重ねだと透けてしまうので、上に重ねるドレープでうまくカモフラージュする必要がある。

なるべくペチコートを使いたくないわたしは、そうしたスタイリッシュな2枚重ねが、比較的簡単にできる巻き方を中心に動画を見ていったところ、だいたい以下が条件に該当することが分かった。
今後これらのスタイルを、片っ端から試してみたいと思う。


How To Drape a Sari: No. 83 Nivi Drape - West Bengal, India


最もスタンダードな巻き方。
プリーツを作った上にドレープが、うまいこと重なるようになっていて、考えた人はすごいなと改めて思う(昔は誰もペチコートなんて使ってなかった)。
インスタグラムでおしゃれさんのサリー着こなしを眺めていると、この巻き方で最近のトレンドっぽいのが、左肩にかける部分の重心を思い切り下にずらした、冒頭写真のようなスタイル。
しかしこれだと、場合によっては背中側の1枚重ね部分が露わになってしまう(=パンツが丸見えに透ける)恐れがあるため、バランスをうまく取る必要がありそうだ。
 

How To Drape a Sari: No. 81 Dhokna Jalpaiguri Drape - West Bengal, India


Nikaytaaさんがよく巻いているスタイルと思われる。
カフスレングスで動きやすく、スッキリ着こなせそうだし、全然サリーに見えないところもイイ。


How To Drape a Sari: No. 40 Gobbe Seere Drape - Karnataka, India


スタンダードな巻き方に、文字通りひねりを加えた巻き方でおもしろいし、機能的でもあると思う。
この動画では、市場で買えるような安い化繊サリーを敢えて使っている。


How To Drape a Sari: No. 36 Palamu Mahuadanr Drape - Jharkhand, India


プリーツを作らない、すっきりスタイルのサリーだ。
シンプルなだけに、選ぶ柄にセンスが問われそう。
着物みたいにも見える。


How To Drape a Sari: No. 35 Ranchi-Tukupani Simdega Drape - Jharkhand, India


腰のところに咲くお花がとってもかわいい。
これもサリーを選びそうだけど、動画で用いているようなレース素材にすれば、まさに洗練された雰囲気。


How To Drape a Sari: No. 9 Kuchipudi 2 Drape - Andhra Pradesh, India


通常は男性が巻くドーティー・スタイルだけど、シンプルながら驚くほどイノベーティブな巻き方であることを知る。
動画のようにエレガントなサリーを選べば、少なくとも日本でだったら全然いける。


How To Drape a Sari: No. 2 Boggili Posi Kattukodam Drape - Andhra Pradesh, India


一番試してみたい巻き方。
両脇がポケットのようになっているのが斬新。


How To Drape a Sari: No. 72 Pinn Kossavam Drape - Tamil Nadu, India

 

こちらも簡単ながらエレガント。
パッル部分を前に持ってこないで、そのまま後ろに流しておいた方がスタイリッシュな感じがする。


How to Drape a Sari: No. 71 Mudukongula Chira Drape - Telangana, India


一見、シンプルな着付けに見えるけど、実は凝っている巻き方。
「ダブルパッル(パッルが2枚に分かれている)」という特殊なサリーを使う。
これも薄い生地が似合うだろう。
ちなみに動画で使用されているダブルパッルのサリーは、なんとあのエルメスが限定販売していたもの。
す~さんが詳しく教えてくれた。




 

How To Drape a Sari: No. 48 Yakshagana Parvati Kase Drape - Karnataka, India


このスタイルにする時には、極薄サリーだと2枚重ね部分がほとんど浮いてしまい心もとないので、キャミワンピースなどに重ね着したらいいと思う。


How To Drape a Sari: No. 32 Parsi Drape - Gujarat, India


わたしが普段、試みることの多いグジャーラーティー・スタイルの変わり版。
こちらもぜひ、やってみたい。

なお、動画で用いているサリーの長さには、4メートルから8メートルぐらいまで、かなりバラつきがあるが、プリーツの数を調整したりすれば、ほぼどんなスタイルでも5.5メートルの標準サリーでカバーできるだろう。

日本はもうすぐ春。
今年は、サリーをモダンに着こなして、周囲に差をつけてみてはいかが。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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