コーンスターチと竹繊維を利用した環境配慮型のサニタリーパッドを開発

 

Posted on 20 Nov 2018 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

日本企業はこのような分野に参入してこそ、起死回生を図れるのではないでしょうか。



今年2月にインドで公開され大ヒットとなった「Pad Man」が12月7日から、「パッドマン 5億人の女性を救った男」として日本全国で公開される予定だ。
 



 

このような優れたインド映画が日本にも躊躇なく入ってくるようになったことに、時代の大きな流れを感じる。

サニタリーパッドの普及が急がれるインドだが、ある一定水準の所得を享受する都市部のミドルクラス以上の人々は、もちろん日本などの諸外国の女性たちと同様、使い捨てのサニタリーパッドを日常的に使っており、その素材などに関して新たな懸念を提起している。
「The Better India」では、プラスチック禁止令などインドならではの問題に加えて、女性の健康に配慮した素材を用いた国産サニタリーパッドが生まれつつあることを紹介していた。

Made Of Corn & Bamboo, These Eco-Friendly Pads Are Better For You & The Earth! - The Better India

従来、市場に出回っているサニタリーパッドには、ポリマーや漂白剤、吸収剤など、差し迫った毒性はないものの、長く常用すると身体に影響を及ぼす可能性があるとされる物質が使われていることは、わたしも少し前から様々な媒体で目にしてきた。
また、サニタリーパッドを使ってかぶれや発疹、刺激などを感じても、女性たちは仕方がないこととして諦める傾向にあった。

また身体への影響以外にも、通常の使い捨てサニタリーパッドはインドにおいて特別な廃棄処理を必要とする感染性廃棄物と捉えられることがあり、また完全な生分解には800年以上かかるとされている。

そこでデリーを拠点に活動する起業家、タンヴィ・ジョフリ(Tanvi Johri)さんとリクシャウ・ボラー(Rikshav Borah)さんが立ち上がり、女性の健康と環境の両方に配慮するサニタリーパッドとパンティーライナー、「Carmesi」を開発した。

この商品はコーンスターチや竹繊維など100%天然の原料を利用、半年から1年程度で生分解されるので、有機廃棄物として家庭でも処理・堆肥化できる点を特徴としている。

そして「Carmesi」パッドには有害な化学物質も含まれないため、安全で身体への影響がなく、使用感も快適で気になる漏れもないという。

現在、サニタリーパッドとパンティーライナーの2種類の商品展開となっている。
生分解性の個包装にくるまれているので、廃棄する際の利便性と安全性も保たれている。

ただし価格が120個で2,500ルピーとだいぶ高額だ。
「Carmesi」が用いる環境に配慮した素材の利便性、快適性、安全性のために品質を下げられないことと、売上金の一部を、少女や若い女性を対象に月経衛生教育を展開するNGO団体、「GiveHer5」に投じているためで、必然的に対象購買層は富裕層になっている。

なおコーンスターチは、プネーでも複数のレストランでプラスチックに代わる食品容器素材として用いられており、何度か手に取ったことがある。
見た目や使用感はプラスチックと遜色なく、かつ100%生分解性の素材ということで、わたしにとって新たな学びだった。

ざっと検索しただけで、生分解性の食品容器製造については、以下の業者が存在する。

Pappco Greenware - Ecofriendly Food Packaging, Certified Compostable & Microwaveable Products
EcoSave Globe Biodegradable food packing ecofriendy Bagasse Tableware
Cosmos Eco Friends - For all types of biodegradable packaging

生分解性の食品容器の需要について伝える記事。

Corn starch bags, cutlery a hot pick for restaurants - Pune News - Times of India

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※「こんにちはプネー」関連記事を読んでくださりありがたい。

 





          



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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