先月(2018年8月)18日から今月(9月)2日にかけてインドネシアのジャカルタで開催されたアジア大会(Asian Games)で、8月25日に開催された空手68キロ以上級女子組手決勝で、ネパールのカルキー・リータ(Karki Rita)を破り銅メダルを獲得したパキスタンの19歳、ナルギス・ハメードゥッラー(Nargis Hameedullah)さんのストーリーを、「Al Arabiya English」が紹介していた。
Pakistani Hazara teen battles humble roots, bias to emerge as Karate sensation - Al Arabiya English
「スポーツであろうと教育であろうと、パキスタンの女性たちを誰も止めることはできない」と力強く語るナルギスさんは、対戦だけでなく、非常に難しい形でもパキスタンで最も有望な選手に数えられている。
ナルギスさんは過去5年間にわたり、パキスタンの空手チャンピオンとして君臨している。
2017年にはスリランカのコロンボで開催された南アジア選手権(South Asian Championship)で金メダルを獲得した。
「アジア大会に向けて、何年も特訓を重ねてきた。メダルを故郷に持ち帰るという夢が叶ってうれしい」ナルギスさんは「Al Arabiya English」の取材にこのように語っている。
決して豊かな家庭環境ではなかったナルギスさんにとって、これまでの道のりは決して平坦なものではなかった。
パキスタンもインドと同様、クリケットやホッケー以外のスポーツはほとんど注目を浴びておらず、中でも特にマイナーな競技である空手で記録を残そうとするナルギスさんに、両親は「親族から批判されている」などという理由で、長らく賛同してくれなかった。
しかし、「空手に対する情熱をはっきり感じ取ってからは、金銭面や精神面で支えてくれるようになった」と話している。
その後、パキスタンで最も権威ある武道家で、2004年南アジア大会の金メダリスト、グーラム・アリー(Ghulam Ali)氏に師事する機会に恵まれた。
「師匠の長年の指導のおかげで、自分を信じることができるようになった」ナルギスさん。
これに対してグーラムさんは、「一生懸命に努力したナルギスさんの活躍は、我々に誇りを与えてくれた。才能に満ちたスポーツパーソンだ」と讃え、すばらしい師弟愛を見せた。
現在は17歳の弟、イリアス(Ilyas)さんも武道を選んだ。
ナルギスさんは現在、オリンピックの出場資格を得るべく厳しいトレーニングを積んでいる。
ちなみに、ナルギスさんの試合模様がないか、ユーチューブ(YouTube)を探していたら、テレビインタビューの一コマが見つかった。
カラフルなスカーフがとても似合っているナルギスさんは、世界に通用するスポーツウーマンであるだけでなく、自信あふれるスピーカーでもある。
そしてパキスタン女性たちには、インド女性にはない独特の魅力があるなぁと感じながら眺めていた。
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