ムンバイーに中国系インド人コミュニティがあったことを、もちろん今まで知らずにいた。
「Money Control」の記事で、ムンバイーに暮らす多様な人々、特に中国系インド人の生活を描く「Amazon Prime」のシリーズ、「Modern Love: Mumbai」について教えてもらった。
Little-known story of Mumbai’s Chinese-Indian community (and the only Chinese temple in the city)
主演クラスの俳優さんに、マレーシア人の「Yeo Yann Yann」さん(ヒンディー語がペラペラらしい)を起用するなど興味深い。
中国系住民と言えばコルカタが有名だが、ムンバイーにも根を下ろし生きる中国系の方々がいらっしゃることは、これまでほとんど知られていなかった。
しかし、今もわずかに残るランドマークが、往時の記憶を物語っている。
ムンバイー中心部のアントップ・ヒル(Antop Hill)地区にある中国人墓地と、ドックヤードで知られるムンバイー南部マズガオン(Mazgaon)にあクワン・クン(Kwan Kung)寺院だ。
中国人墓地
クワン・クン寺院
寺院の周り、スクラジ(Sukhlaji)通りには、かつて食堂や店舗などが軒を連ね、活気のある中華街があったという。
数十年にもわたり寺院の管理人を務めているアルバート・タム(Albert Them)さんは、広東州広州から移住してきた。
祖父が英領インド時代、主に若い中国人男性を溶接工、Fitters、船大工として訓練し、近くのマズガオン・ドック(Mazgaon Dock)での職をあっせんすることで利益を得ていた。
クワン・クン寺院は毎年、春節の時期には爆竹や龍舞(りゅうまい)が見られ、活気があることから、ヒンドゥー、クリスチャン、スィークなどの信教を問わず人々を集めている。
1962年の中印国境紛争時には、この町の中国系住民たちを苦難が襲った。
ほとんどの住民は共産党支持者ではなかったにもかかわらず、行ったこともない中国に戻るか、強制収容キャンプで過ごすかの選択を迫られたという。
シリーズではフィクションのストーリーを交えて、あまりスポットライトを浴びることのなかった、ムンバイーの少数派住民の歴史について、少し学べるようになっているようだ。
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