※ペチコートを履かず、直接サリーを腰に結び付けている。
先日、福岡で参加した「バーフバリDAY」絶叫上映時、チェンナイ在住の @chitrini さんが教えてくださった「ペチコートをはかないで腰でサリーを結ぶ方法」を駆使し、「グジャーラーティー巻き」もどきにサリーを着付けた。
この着付け方のポイントは、前に持ってくるパダルの長さをある程度決めておいてからプリーツを作ることにあると思う。
類似した同じくグジャーラーティースタイルの着付けを紹介する、この動画も参考にした。
5月3日の「ラタフィア」イベント時※とは異なる素材感のサリーを使い、また異なる着付け方法だったが、この日も福岡の街をガシガシ歩いてもまったく着崩れることはなかった。
一般に「グジャーラーティー巻き」とは、通常(マハーラーシュトラ州)のサリーの巻き方ではパダル部分(サリーの終端部分で、豪華な装飾刺繍が施されていたり、フリンジがついていたり、色やパターンが切り替えてあったりと、他の部分と少し異なるような趣向となっていて、サリー姿の「華」となる部分)を左肩にかけて後方に流すところを、右肩より前方に流してくる着方だ。
前から見た姿は、腰から下部分に作る優美なプリーツに、鮮やかなパダルの模様がかぶさり、さながらツーピースの衣装を着ているようになる。
この着方だと、例えばトイレに行ったりするときにもパダル部分を気にする必要性がなくなるし、また前方に来るパダルの右端をつまんで腰部に入れ込むため、安全ピンで右肩に固定せずともある程度はパダルの位置を保つことができるし、ズレも直しやすい。
なお、通常の着付けではサリーの下に同じ素材の「チョリ」と呼ばれるブラウスを着用し、パダル部分を肩に固定したければチョリも一緒に安全ピンで留める。
ところがわたしは敢えて普通のTシャツに合わせる着方にチャレンジしてみたかったので、重量のあるパダルを薄いTシャツに留めると、伸びてしまってかえってだらしなくなってしまいそうだったので見合わせたかった。
自宅から着付け、そのまま電車やバスに乗ったり、福岡の街中を歩き回ってからバーフバリ完全版絶叫上映会の会場に赴く予定だったので、上記のような美と機能性を兼ね備えた「グジャーラーティー巻き」を選択したわけである。
ただしこの日は出かける前に少し急いでいたこともあり、下の写真のようにパダル部分をかなり太めに取ってしまい、分厚いシルクサリーを折り込んだプリーツ部分がかなりどっしりと右肩から張り出してしまった。
冒頭の動画のように、パダル部分のプリーツは、肩幅に収まるようきちんと取り、スマートに着付けるべきだった。
肩の張り出しが著しい。
かなり急いでいたので髪の毛もボッサボサのまま出かけることに...
また、日本の街を歩くときにはいろいろ持ち物もあるので、便宜上、ウエスト部分でベルトを留めて、サリーのひらひら舞いを極力抑えようと試みた。
実家近所の格安アジアン雑貨ショップで見つけた、ビーズ装飾のある太めのものを留め、鏡に映った全身の写真を撮って、インスタントメッセンジャー「WhatsApp」でインドの義母に「こういうスタイルはOKか」と一応見せて確認し、承認をもらってから出かけた。
分かりにくいけどベルトを着用している。
結果、案の定ではあるが時間の経過とともに肩部分にかけたパダルが重みでさらに張り出してきて片側だけお代官様のような出で立ちになってしまい、何度か鏡を見ながら手直ししなければならなかったが、それ以外は腰から下に作ったプリーツがほどけてきたりするようなことは一切なく、大股でガシガシ歩いても何度となくトイレに行っても、一向に着崩れなかった。
むしろ、同じくサリー姿で絶叫上映会に臨んだ知人の方が、ペチコートを着用していたため着崩れに悩んでいる様子だった。
この日は差し出がましい印象になってもいけないので自粛したが、いつかこの方にもペチコートを使わない着付け方法をマスターしていただきたい。
このようにペチコートを使わない昔ながらのサリーの巻き方は、かえってサリーの自由度を高めている。
例えば真冬の寒い季節でも、ペチコートに囚われず、下に長袖ワンピースやパンツ、レギンス、タイツの上から着用してもよさそう。
さらにペチコートがない方が、当然サリー姿がすっきり見える点も重要だ。
前回はすべすべした薄いシルクの、今回は厚いシルクのサリー(いずれもプネー在住のサト子さんにいただいたもの)をペチコートなしで着てまったく着崩れなかったので、次回はコットンや化繊の薄いものでもチャレンジしてみたい。
※この日のサリー着付けについて記述したASKSiddhi参考記事:
世界一流のワインと、凄腕日本人シェフによるゴア料理との、奇跡のコラボレーション <福岡>
この日は軽量のシルクサリーを着用。