モーディー首相によるお馴染みの、いきなりテレビ演説による「21日間の全土自宅退避命令（Lockdown）」が執行されてから、まだ2日目である。

実際には、自宅退避命令が執行されるずっと前から外出を控えていたので、かれこれもう2週間はじっと在宅生活だ。
お世話になっているAI社も、4月中旬までは在宅勤務となるそうだ。

季節は徐々に巡っていて、日中の暑さとは裏腹に気持ちの良い朝晩、義妹宅の飼い犬を散歩するために、ゴーストタウンと化した近隣をちょこっと歩くだけが癒やしなのだが、それでも犯罪者になったかのような気分で戦々恐々である。
しかし、何度も言うがこれは戦争ではなく、耳をすませば各家庭からはテレビを楽しんだり、子供がはしゃいだりしているような物音が聞こえて、確かに、等しく人々は耐えているのだ。

外に出てはいけないとは言っても、生活必需品の買い物は適宜、必要となる。
現時点で、宅配サービスは依然として休止中のプネーだが、BigBazaarやD-Martなどのスーパーマーケットでトークン（整理券）を配布し、番号に応じて決められた時間に、限られた人数の客のみ来店させ、買い物できるシステムは導入された。

このような仕組みがいち早く確立されているからか、日本で見られるような買い占めも、あまり起きていない。
第一、13億人の生活水準が大きく異なる人々が暮らすインドで、自分のことだけしか考えない行動をしたら、人として最低だし、下手したら投獄ものだ。
実際、日当で暮らす人々、路上で暮らす人々の生活は、既にかなり深刻な状態に陥っている。
わたしたちはこのことを心に刻んでいる。

人口密度は世界一なのに、検査率が昨日の時点で20万人に3件と圧倒的に少な過ぎるインドでは、感染力の高い新型コロナウイルスから人々の命を守るためには、全土Lockdownしか方法がなかったのだろう。

明日は、限られた資源で狭いアパートの一室に閉じこもっていても、自宅待機を楽しく過ごすアイデアを考えてみたい。

なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi（アスクスィッディ）」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。

※3月26日付けのメール、件名「インドにおける新型コロナウイルスに関する注意喚起（国際民間旅客航空便の着陸の一時停止措置の延長）」

=== 以下、同掲題メールの転載 ===
●２６日，インド政府は，国際民間旅客航空便のインドへの着陸停止措置をロックダウン終了予定の４月１４日まで延長することを決定しました。

在留邦人及び短期渡航の皆様へ

本26日夜、在インド大使館が管轄内の在留邦人あてに以下要旨の領事メールを発出したのでお知らせします。

２６日，インド政府は，国際民間旅客航空便のインドへの着陸停止措置をロックダウン終了予定の４月１４日まで延長することを決定しました。

（各種情報が入手できるサイト）
インド政府広報局ホームページ
https://pib.gov.in/indexd.aspx
インド保健・家庭福祉省公式ツイッター
https://twitter.com/MoHFW_INDIA
インド入国管理局ホームページ
https://boi.gov.in/
在日インド大使館ホームページ
https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/index_jp.html
外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/
厚生労働省ホームページ：新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
首相官邸ホームページ：新型コロナウイルス感染症に備えて
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html

【問い合わせ先】
在ムンバイ日本国総領事館・領事班
電話（９１－２２）２３５１－７１０１
メール　ryoji@by.mofa.go.jp
=== 転載終わり ===

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