牛乳消費のライフハックにはならないけど、こんなバルフィーを作って売る94歳

 

Posted on 11 Mar 2020 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

「バルフィー」に引き寄せられて、人生の意味を考えます。写真はバンガロールで創業100年の老舗「Sri Venkateshwara Sweetmeat」店頭です。



日本における新型コロナウイルス騒ぎの一環で、流通した牛乳が余っている問題に着目し、大量の牛乳を消費するさまざまなアイデアのひとつとしてツイッター上で拡散されていたのが、古代のお菓子「蘇」。
しかしさすがのインドクラスター、これはインドで今でも愛されている「バルフィー」に他ならないと盛り上がっていた。



 

その「蘇」、否、「バルフィー」を作って売る、という長年の夢を叶えた、チャンディーガル在住94歳の女性企業家の話題が、「She The People」に掲載されていた。

Entrepreneur At 94: Woman Follows Dream, Sells Organic ‘Besan Ki Barfi’

「Harbhajan’s – Bachpan yaad aa jaaye(意訳:ハールバジャン印の懐かしお菓子)」というブランドを立ち上げ、腕を振るうハールバジャンさんが作るのは、すべてオーガニック材料を使ったホームメイドのお菓子。

4年前に菓子店を開業したハールバジャンさんは、その動機について次のように語っている。
「人生とは進化そのもの。新しいことを学ぶ気がない限り、新しいことに挑戦できっこない」

10代後半ぐらいから常に自己評価が低く、ふと気づけば自分は世の中に不要だ、お荷物だと考えているわたしにとって、光明を示してくれるのは、年齢なんてまったく意に介さず、やりたいことに挑戦する、こんな女性だ。

ところでハールバジャンさんの店で一番売れ筋の人気商品は、ダントツで「ベッサン・キ・バルフィー」。
レシピを検索してみると、ベッサンとギーが主原料で、砂糖やナッツ類をふんだんに加えるバルフィーで、残念ながら牛乳を大量消費するお菓子ではなさそう。

besan ki barfi recipe _ besan burfi recipe _ how to make besan barfi

実はマハーラーシュトラ州在住のわたしにとって、バルフィーと言えばこちらの方がなじみがあり、だから実は苦手だったのだが、今度ミルクから「蘇」を作ってみようっと。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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