新型コロナウイルス騒ぎで、インド政府がいきなり日本人も対象に、これまでに発給済みのビザを即時無効にし、かつ現在国内に滞在している人のビザもいったん国外に出てしまったら無効とする、という、実質入国・再入国禁止の予告なし強硬締め出し措置というお得意芸を披露した。
特派員が見た日本人「インド入国禁止」の衝撃【新型コロナウイルス】
幸い、ほぼ永住権に当たるOCI(Overseas Citizen of India)を持っているわたしは、今のところ日本に帰国することもできるし、海外にも渡航できるし、特に移動に差し支えはないはずなのだが、当面の間は国外渡航は自粛した方がよさそうなので、Long-pendingになっているコルカタか、はたまたのんびりゴアにでも行こうかな、などと考えていた折、こんな話題を目にした。
Coronavirus scare: Sikkim bars entry of foreigners, bans permits to Nathu La
中国と国境を接するスィッキム州で、住民らの新型コロナウイルスの感染を防ぐため、ナトゥラ(Nathu La)を含めて外国人の入域を全面禁止すると発表した。
外国からの旅行者がスィッキムとセットで訪れる人が多い隣州のダージリンでも、この措置により観光客が激減することが懸念されることから、ホテルや旅行業界には大きな衝撃が走っている。
通常、スィッキムとダージリンの観光シーズンは、雪解けを迎える4月に幕が開けるが、特にダージリンは欧米人のほか中国人や日本人にとっての人気観光地だっただけに、インド政府による入国禁止措置の経済的な影響は計り知れない。
スィッキム州に外国人旅行者が訪れるには、有効なインドビザの他に入域許可証(inner-line permit)が必要だったが、この許可証の発行を一時的に停止する。
この入域制限は隣国のブータン人にも適用される。
それにしても、小さなウイルスが猛威を振るって、経済的な活動にまで大きな影響を及ぼし、人間たちを翻弄してパニックに陥れているのは、何かのメッセージなのかもしれない。
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