いよいよ実践編:ニキータさんのサリー巻き方ワークショップはカラフルで無限の楽しさ!

 

Posted on 09 Feb 2020 21:00 in ASKSiddhiサリー部 by Yoko Deshmukh

若いインド女性から外国人まで、参加者は全員、ニキータさんの情熱に呼応し、意欲的にさまざまな巻き方を次々に習得していました。



楽しくてためになる学びに満ちた、充実した2時間半のワークショップ、前半レクチャーの部は昨日お伝えしたとおりである。

「サリーの『正しい』巻き方って?」ニキータさんワークショップ in プネー

後半の部はいよいよハンズオンセミナーである。
わたしは、裁縫好きの日本の母が、お古の浴衣を分解し、父方の祖母が嫁入り支度に忍ばせてきたという、世紀ものの貴重な風呂敷とをつなぎ合わせて作ってくれた、世界で1枚のサリーを持って参戦したところ、大好評で会場の注目を集めることができてご満悦である。

さて、ドレープ(巻き方)ごとに参加者の中からモデルとなる人をひとりずつ選んで、まずは着付け方をじっくり観察、それから自分のサリーで実践である。
ちなみにサリーを持っていない人のために、ニキータさんは自前のサリーを貸し出していた。

教えていただいたドレープは、次のとおりだ。
まずニキータさんが発行した冊子(The Fluid Zine)からオリッサ舞踊ドレープ → パンツスタイルで驚くほど身軽、ニキータさんがマラソンに参加する時はこの巻き方というのも納得。ベルギーご婦人もこのドレープで、ワークショップ後に駆けつける予定となっていたお子様の学校の運動会にて保護者リレーに出場すると、意気揚々と帰って行った
カシタ(Kashta)ドレープ → 前から見ると「Nivi Drape」、後ろからはパンツスタイルに見える最高にクールなドレープ
再びZineからドレスドレープ → 腰まで下げればロングスカートとしても応用可能
こちらもZineからフレアスカートドレープ → あえてパッルーを作って巻くスタイルが素敵で、この日わたしはセミナー終了後、このドレープに巻き直して帰宅したほどだ。パソコンの入った重いリュックを背負って会場から2キロほどの道のりを歩いたがまったく疲れないし、パッルーで汗も拭けてとてもお気に入り
番外編でニキータさんが当日やっていたペンシルスカートスタイル → この中では最も複雑なドレープだった。ビハール州の少数民族の巻き方で、現代では上半身にドゥパッタ(大きめのストール)を身に着けるのが一般的。サリーの素材を選ぶが、キマれば一番かっこいい。腹部や臀部あたりに溜まりがちな布のボリュームをどう均すかがスマートなスタイルのカギ

「The Fluid Zine」 - Learn how to drape and style the Saree.

文字で見てもピンとこないと思うので恐縮である。
後日、動画等が配信され次第、リンクをこちらに貼り付けたい。
ちなみにZineは参加者全員にプレゼントしてくれた。

わたしは昨年の時点でZineをすでに入手済みで、何度か練習したことがあったものの、不器用なためにイマイチ要領を得なかったところが、ニキータさんの手助けのおかげで、みるみると理解できるようになった。
きれいに巻くコツも丁寧に教えていただけたし、何よりも憧れのニキータさんに直接、伝授していただけたことに、とても感激している。

なお、サリーがふんわりしてしまうのは巻き方が問題なのではなく、フォール(スカート部分のプリーツがきれいに下垂して流れるようにする重り布)がなかったり、サリー自体が軽すぎたりといった、素材が原因の場合がほとんどということ。
最終的には布の長さや自分の身長に応じて、最適なバランスを見つけていくのが正解だ。

ニキータさんの教え方はとても親切かつ合理的で、配慮にあふれたものだった。

なお、持続可能な衣服としてサリーを楽しむなら、買う時に「素材はもちろん、産地や(職人の労働環境なども含めた)製法なども気にかけて」とおっしゃるニキータさんは、昨年12月には調査でバングラデシュを訪れ、「男性も女性も、インドよりも装いが色鮮やか」とおっしゃり、貴重な現地のサリーも何枚か持ち込まれていた。

体形、肌の色、ヘアスタイル、年齢、性別、国籍、これらすべてを超越して、身に着ける人を自由に表現する1枚布、サリーの持つ無限の可能性は、同時にニキータさんの優しさそのものにも見えてきて、一層強く魅了されている。

ニキータさんはそう遠くない将来、グローバルに活躍する売れっ子のサリー伝道師になるだろう。
雲の上の人になってしまう前に、できるだけ頻繁にお目にかかりたいし、もちろん日本にも来てもらいたい。
プロ意識の高いニキータさんによる、非常に分かりやすい解説とワークショップは、多くの日本人を魅惑的なサリーの宇宙に誘ってくれるだろう。

なお、繰り返しになるが、当日の写真や動画はプロのカメラマンが撮影してくれているので、ニキータさんがYouTube等にアップしてくれ次第、再び本欄をアップデートしたい。

ASKSiddhiの「ニキータ(Nikaytaa)さん関連記事」
 


全員でオリッサダンスドレープ。
 


番外編でニキータさんがしていた、
ビハール州のペンシルスカート巻き。
 

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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