バンガロールとチェンナイ、インド南部を代表する2大都市を訪れて

 

Posted on 27 Jan 2020 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

これまで何度も訪れてきたバンガロール、そして初の訪問だったチェンナイ。いずれの都市でも、プネーと同じ国内とは思えない、大きな違いを楽しみました。



今回の南インド2大都市巡りは、プネーに1カ月ほどの日程で滞在中の日本の母に、せっかくなので他の街も見てもらおうということも目的の1つだった。
そこで、バンガロール、マイソール、そしてチェンナイで、それぞれ車をチャーターしての簡単なツアーも企画した。

肝心の母は、事前に渡しておいたガイドブックや、ネットで日本人が発信しているような情報には少しは目を通しているはずなのだが、おそらく知識の定着まで至っておらず、また、いわゆる名所旧跡や観光地にはこれといった関心はないようだった。

しかし食に関してだけは貪欲な好奇心を発揮、典型的なウディピ(Udipi)メニューからちょっと高級な店まで、地元のどんな店のどんな料理でも「おいしい」と言って食べてくれ、特に体調を崩すようなことがなかったのは大変助かった。

どんな人にも旅のテーマがあるように、英語が一切できず、日本語以外のコミュニケーションが極めて困難、おまけに日本にいる時点ですら消極的でインドア派な母にとって、唯一の異文化体験が食事なのだろう。
プネーやムンバイーのさまざまな店、そして夫の母や妹が作るマハーラーシュトラ州家庭料理も含めて、ゲートウェイはしっかり堪能してくれていることは間違いない。
そして、母がこんな旅をこれから何度でもできるよう、いつまでも健康でいてほしいなと改めて願っている。

バンガロールはとても素晴らしい街なのだが、とにかく交通渋滞がひどく、自家用ヘリコプターでもなければ、朝晩の交通ラッシュ時に市街地を移動するのは、かなり大変だ。
マイソール観光時にお世話になったハイヤーの運転手、モハンラージュ氏は、「バンガロール(ナンマ)メトロは30~40年前に開通すべきだった(今ごろ開通しても遅すぎる)」とぼやいていた。

こういう状況なので、特に目抜き通りのMGロード周辺では肝心のウーバーもなかなか捕まらず、リクシャーワーラーは相変わらず、観光客に吹っ掛けることしか考えない悪徳ぶり。
なお、リクシャーワーラーと違ってウーバーの運転手さんは、とてもきちんとした親切な対応の方々ばかりで、移動手段として安心して頼ることができる。

なお、今回の心残りは諸事情により、MTRに行けなかったこと。
TさんやSさんなど、会いたかった人々にも会えなかったので、近いうちに再訪すると心に誓っている。

チェンナイは、4泊ぐらいの滞在ではその印象をとても決めきれない。

ベンガル湾を臨み、広々と整備された長く美しいビーチには、水着姿の人どころか、海の家(Shacks)やパラソル、軽く飲めそうなバーすら見かけない。
人々は服を着たまま、膝下だけを波に濡らして遊んでおり、服を脱いでいるのは子供や犬(?)だけだった。

個人的にツボだったのは、エリオット・ビーチ(Elliott Beach)にずらりと並ぶ無数の屋台では、どこも同じメニュー、すなわち(なぜか)「Spring Potato」と「Ice Gola(カキ氷棒)」を売っていたこと。
これでは差別化が全然なされず、またどの店が人気か(こうしたメニューにうまいもまずいもないが)も不明だ。
このビーチでは、他の商品を売ってはいけないというルールでもあるのだろうか。

大都市でありながら、人々は伝統的な暮らしや慣習を大切に尊重しており、「コスモポリタン」とは違う、別の価値を築いている。
メトロとしては、のんびりとした雰囲気の街であることは間違いないが、車の運転者のクラクション使いはだいぶ激しい。

一口に「南インド」と言っても広く、それぞれの土地に、まったく異なる文化や価値観が存在することは、行ってみれば肌で感じられる。
いかに「インド」をひとまとめにして安易に総論を語ることが、愚かで危険で、かつ無意味であるかが分かる。

プネーからは、空路であればバンガロールが1時間ほど、チェンナイが1時間半ほどと意外に近いので、これから用事を作って何度でも訪れたい。

本日最も読まれている記事
購入後半年で故障したフォッシルのスマートウォッチを巡る、意外な顛末 16 Sep 2019
MF初のチーフエコノミストに就任したギータ・ゴピーナート氏のあれこれ 05 Oct 2018
インド人の平均寿命と、女性の伸び率鈍化 01 Oct 2019

ハイダラーバード出身、MBA持ちのインテリなイケメン運転手モハンラージュさんの物語 22 Jan 2020
ポルトガル鉄道のインターネット事前切符予約 26 Oct 2016

 





            



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



Share it with


User Comments