チェンナイ訪問最大のハイライトは、この街やタミル・ナードゥ州の文化や歴史などに対し、深い探究心と知識、愛情を持ち、チェンナイを知り尽くしている日本人としては右に出る者のいない、鋭い目利きの @chitrini さんに会っていただくことにあった。
@chitrini とは一昨年の12月、一時帰国中に博多駅でのちょい飲みにお付き合いいただいて以来、ほぼ1年ぶりの再会だ。
指定していただいた場所がまた @chitrini さんらしい素敵な空間、チェンナイ中心地に所在する「Chamiers」だ。
Welcome to CHAMIERS
この日は @chitrini さんが選んだものと同じ魚料理を注文した。
マサラ風味の微塵もない塩焼きの魚にレモンをかけ、太陽の恵みをぎゅっと閉じ込めた新鮮な野菜のソテーを付け合わせとしていただいた。
@chitrini さんによればこのカフェの料理はアングロ・インド人が経営、料理をチェンナイ在住のフランス人が定期的に監修している。
味はお墨付きで、この日も土曜日と言うこともあるが満席で、中には日本人客もちらほらいらっしゃった。
向学心も向上心もない怠け者として、のほほんとインドに暮らしているわたしなどと正反対に、あらゆる方面に興味関心のアンテナを張り巡らし、日本でもインドでも引っ張りだこの大活躍をされている @chitrini さんとは、光栄なことに唯一の共通項がある。
それは、2人とも部類のサリー好きであること。
当然、会う時にゃサリー着用を暗黙の了解としていたのだが、事前に「お互いのガムチャサリーを披露し合う」旨で話をまとめていた。
かくして、わたしは昨年のディワーリーに入手した「145 East」のもの、@chitrini さんは「@Sanjukta77」のものと、偶然にもいずれもコルカタを拠点としているデザイナーのガムチャサリーでドレスアップして対面した。
@chitrini さんはサリーのチョイスはもちろんのこと、ブラウスとの合わせ方も群を抜いてセンス良く、ご本人のイメージそのままの、とても可愛らしい着こなしになっていて感激し通しだった。
ちなみに @Sanjukta77 のガムチャサリーは、ボディ側からもパッルー側からも巻けるリバーシブル仕様になっているそうだ。
おかげで店内でも店外でも、いろいろなマダームたちからお褒めのお言葉をいただき、ご機嫌な3時間はあっという間に過ぎ去り、近いうちの再会を誓って名残惜しくもお開きした。
なお後日、一緒にチェンナイに来ており、この日の会合にはホテルで留守番していた日本の母を連れて再訪、「White Chocolate Strawberry」ケーキを注文した。
プネーではありつけない、家庭で焼いたような素朴で優しい味わいのお菓子だった。
このコンプレックス内には、ジャイプール発の布製品専門店「アノーキー(Anokhi)」ほか、少し値段は張るがデザインの凝った素敵な服飾や雑貨を売る店が4軒ほど入居しており、食事と買い物が同時に楽しめる夢のような空間になっている。
※1月27日 @chitrini さんより追加情報※
建物入り口に入ってすぐの右側、アノーキーの反対側に店舗を構える「アメジスト(Amethyst)」というショップは、インド各地のデザイナーのアイテムを集めたセレクトショップ。
本店はジャングルの中にあるような雰囲気で、カフェの雰囲気も、セレクトショップで扱っているデザイナーも、市街店のものとは異なっている。
なお、(もう1年以上許可を待っているとの)アルコールのライセンスも近日中に取れる予定で、まもなくお酒も楽しめるようになりそう。
付け合わせのタレがまた魚と合っていて絶品。
「White Chocolate Strawberry」ケーキは食らうべし。
「Charmiers」入り口階の「アメジスト(Amethyst)」。
他ではなかなかお目にかかれない、おしゃれな服や雑貨であふれていた。
わたしにサリーの楽しさを教えてくれた、
「元祖サリーのグル」と、それぞれのガムチャサリー姿で再会できて感無量だった。
本日最も読まれている記事
1 購入後半年で故障したフォッシルのスマートウォッチを巡る、意外な顛末 16 Sep 2019
2 MF初のチーフエコノミストに就任したギータ・ゴピーナート氏のあれこれ 05 Oct 2018
3 インド人の平均寿命と、女性の伸び率鈍化 01 Oct 2019
4 ハイダラーバード出身、MBA持ちのインテリなイケメン運転手モハンラージュさんの物語 22 Jan 2020
5 ポルトガル鉄道のインターネット事前切符予約 26 Oct 2016