大手情報技術（IT）サービス企業のコグニザント（Cognizant）が、参加する顧客プロジェクトのない、いわゆる「ベンチ」と呼ばれる状態の技術者に対する対応を厳格化している、という「Times of India」記事だ。

Cognizant cuts bench time, puts pressure on employees

記事によれば、ベンチ期間が35日間を超える技術者に対して、コグニザントでは退職を勧告する対象とする、としている。
以前はベンチ期間60日間を超える技術者が対象だったので、大幅な厳格化である。
なお、通常同社の（退職日までの）通知期間は60〜90日となっている。

さらに転勤や部門移動、配置換えを拒否するなど、同社の「成長戦略」と合致しないとみなされた技術者も、自主退職勧告対象者となる確率が高まるという。

コグニザントは総従業員数29万人のうち、実に7割を超える従業員がインド拠点に在籍している。
同社ブライアン・ハンフリーズ（Brian Humphries）CEOが「The Times of India」に明らかにしたところによると、現在、退職勧告対象者としている従業員は7,000人あまりに及ぶ。

この話題をに触れてみて改めて、自分の特殊な立場に想いを馳せている。

プネーで週1日、半日だけ勉強のためと称して通わせていただいている、大手日系企業各社からの投資を受けて人工知能系サービスを提供するAA社。
その最高経営責任者（CEO）であるA2氏が今月、1週間にわたる東京出張の帰りに初めて福岡を訪れてくれ、2日間とても刺激的で充実したひとときをご一緒した。

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A2氏の福岡ご訪問に先駆けて様々な交流会に参加し、できるだけ多くの人にAA社やA2氏について知ってもらい、せっかくの機会なのでA2氏に会っていただけるよう呼びかけ、努力した。
ただし、こうした一連の行動はシッダールタが呼ぶところの「エバンジェリスト」としてのものであって、営業やマーケティングとは異なる性質のものだ。

実際A2氏はこうした手配などに対して、何度も金銭的な報酬をご提案くださっていたが、わたしとしては「勝手に応援団」の誘いに乗ってくださり、ご滞在中は客なのにランチ代やコーヒー代、また主催した交流会の参加費用をわたしの分も負担してくださり（こちらもA2氏は参加者全員分を負担しようとされていたが、申し訳なかったがわたしの独断で辞退した）、プネーや東京のお土産まで持って来てくださったりしたことが、十分な報酬だった。
結論として、何の期待も一切しないで「勝手に応援団」を結成して活動していたのであって、短い人生、このように好きなことに全力投球する時間があってもいいのではないかと思っている。

そうした中、先日ついにA2氏より、「決まった月額料金を支払う代わりに、必要な時にいつでもサポートを提供する」人材としてAA社と契約しないかとのプロポーザルをいただいた。
AA社では現在も今後も、定常的に日本語や日本人によるサポートが必要になるかはまったくの不明であり、もしかするとその月額料金は無意味に発生してしまうだけかもしれないのに。
とても恐縮かつありがたいお話である。

ただし即答する前に、長年の付き合いがありわたしのことをよく知っており、かつAA社の経営にも関わっているA1氏にも念のため、相談しているところだ。

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