ウェブ会議システムを活用した遠隔からの逐次通訳業務
Posted on 25 Nov 2019 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh
この数カ月ほど、縁あって立て続けにこのような依頼をいただいています。
ここ2カ月ほどの間、ビデオ会議システムを活用した遠隔からの逐次通訳業務に何度か取り組ませていただく機会があった。
2012年にプネーの日系IT企業を退職してフリーランスになってからは通訳業務から遠のき、ほぼ翻訳専業でやってきたわたしにとって、恐る恐るの挑戦だ。
幸い、お客様がいずれもとても協力的で、十分な準備期間と資料の配布をいただき、さらに事前のブリーフィングもしてくださるので、どんな話をするのかをしっかり学習して臨むことができた。
それでも毎回、会議開催時刻の2時間ぐらい前から、かなり緊張している。
そこで以下に、気づいた点と反省点を記しておきたい。
- 基本的に通訳を必要とする両者ともに遠隔におり、顔が見えないので、きちんと会話をお繫ぎできているのかどうかが分かりにくい。
- 音声がたまに途切れたり不明瞭になったりする。
- WebExやZoomなど、会議に使用するシステムが場合によってうまく動作せず、開始時刻になっても接続できなかったり音声が聞こえなかったりすることがよくある。
- ヘッドセットを準備した方がよい。
以上のことから、現場での通訳業務以上に事前準備がカギとなるし、また会議後に特に不明瞭だった箇所をメールで回覧し、確認を仰ぐなどの配慮が必要だと感じた。
また、異常があった場合のために、たいていの会議システムのゲートウェイ画面に併記されているフリーダイアルの電話番号にすぐにかけられるよう、Skypeも立ち上げておくとよい。
結論として、ウェブ会議システムを利用した遠隔からの通訳は、常に手に汗握る状況である。
インド英語が得意だが、非英語圏(欧州語圏を含む)話者とのコミュニケーションもいくつか担当した。
わたしにとってはチャレンジングな業務だが、翻訳とはまったく異なる頭脳を使うことになり、またお客様の反応を現場で直接感じられることは、とても刺激的だった。
本日最も読まれている記事
1 購入後半年で故障したフォッシルのスマートウォッチを巡る、意外な顛末 16 Sep 2019
2 ポルトガル鉄道のインターネット事前切符予約 26 Oct 2016
3 「Gully Boy」の監督がお茶の間に届けるネット配信ドラマ、「Made In Heaven」を鑑賞 19 Mar 2019
4 プネー人工知能企業社長の福岡初訪問記:第1日目その1、「行軍」 17 Nov 2019
5 プネー人工知能企業社長の福岡初訪問記:Growth Pitch@FGN 18 Nov 2019
About the author
|
|
Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
|
User Comments