インド工科大学マドラス校に、データサイエンティスト育成専門課程が誕生

 

Posted on 22 Oct 2019 21:00 in インド科学技術 by Yoko Deshmukh

データサイエンティストには、わざわざIITに行かなくてもなれるんじゃないかな、とも思います。The image from DNA India.



インド工科大学マドラス校(IITマドラス)では、世界的に人材が圧倒的に不足しているデータサイエンティストを育成する専門コースを立ち上げた。

IIT Madras’ Data Science Course Will Provide A Major Boost To Tackle Shortage Of Data Scientists In India

第1期生30名の学生はまもなく、専攻を問わず幅広い学問を追求できる学際的二重学位(Inter-Disciplinary Dual Degree、IDDD)制度を利用してデータサイエンス課程を修了、待ちかねたトップ企業によるキャンパス面接に挑む。
IITマドラスでは学生と企業の声を受けて、IDDD枠を2倍に増やす予定だ。

IITマドラスでは2015年、学生の選択肢を広げた学際的な履修を可能にすることで、エンジニアリングとテクノロジーの未来を決定づける専門知識を身に着けられるよう、カリキュラムの大幅修正を実施した。
特に学部生を対象としたIDDD制度では、学生は5年間で専攻分野の科学技術学士(Bachelor of Technology)に加え、学際課程として科学技術修士(Master of Technology)を修得でき、これにデータサイエンス(Data Science)が加わる。

IITマドラスによれば、データサイエンスは幅広い学問分野に影響することからもメリットが大きいとしている。

IDDD制度を選択した学生は、企業でのデータサイエンスのインターンも経験できる。

人工知能およびデータサイエンス分野に関する調査によれば、グローバル企業の4割がデータサイエンティスト人材の獲得に苦戦しており、インド企業も同様にトップ400社の3分の1が、有能なデータアナリストを必要としているとされている。
これを受けて、データサイエンスや人工知能の分野で2020年までに36万4,000人の新規雇用が創出されると見積もられている。

この制度に沿ったカリキュラムでは、強化学習や計算ゲノム学など、データサイエンスの基本理論から必要なツールまで総合的かつ専門的に学ぶことができるようになっている。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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