1日14時間労働、環境改善を求めるインドの警察官

 

Posted on 02 Sep 2019 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

サルタージをはじめとする警察官の職場環境は、割と現実的な描かれ方をしていたんだな。The photo source: HITC



ネットフリックス限定ドラマ、「Sacred Games(聖なるゲーム)」に登場する警察官の労働環境や警察署の設備類は、決して整っているとは言い難いが、現実をありのままに伝えているようだ。

インドの警察官の大部分が、過酷または劣悪な労働条件により実力を十分に発揮できていないとの調査結果を、「Business Standard」で見つけた。

Police in India works at 77% of its sanctioned strength, says study

調査は22州の警察官および警察職員1万2,000人とその家族を対象に、調査機関「Common Cause and Centre for the Study Developing Societies」が実施した。
これによると、警察官のうちほとんどは1日14時間勤務で場合によっては決められた週休もなく、過労傾向にあることが分かる。

さらに調査では、警察署のうち70カ所には無線機器が、214カ所には固定電話が、24カ所にはそのどちらもないこと、また240カ所にはパトカーなどの車両すらないこと、現職訓練を受けた警察官は6.4%に過ぎないこと、女性警察官の5人に1人は男性と共用のトイレしか与えられていないことなどを明らかにしている。

警察官は一様に、現職訓練の充実と、職場環境やインフラの改善を求めており、労働条件の改善と、より高度で民主的かつ人間的な労働倫理の導入が必要であるとまとめている。

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Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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