ネットフリックス（Netflix）は本日7月24日から、コンテンツをスマートフォンとタブレットからのみ視聴可能なモバイル版限定の廉価プランをインド限定で導入している。
NDTVほかが伝えている。

Netflix Mobile Plan Launched for India at Rs. 199 per Month: Here's All You Need to Know

これまでの標準プランが月額499ルピーからだったのに対し、月額199ルピーからネットフリックスを楽しめるようになる。
制限としては、視聴はスマートフォンやタブレットなどのモバイル機器のみで、テレビ画面へのキャスティングはできないことと、また1アカウントで一度に視聴できるのは1コンテンツのみ（SDストリーミング）であることぐらいで、視聴できるコンテンツに制限はなさそうだ。

インドはスマートフォンからのデータ通信料が世界で最も安く、インターネット普及に大きく貢献している。
今やどこへ行っても、暇を持て余した人がスマートフォンの動画に夢中という光景が日常となりつつある。
外国人として道を歩いていても、以前であればまるで珍獣か何かのように格好の注目の的になっていたものだったが、最近は周囲に関心を払う人が減ったので、見られることも少なくなった。

ネットフリックスによれば、インドはモバイル機器からサインアップし、自宅や外出先でストリーミングやコンテンツのダウンロードを利用する契約者の割合が世界で最も高いことから、アマゾン（Amazon）のプライムビデオ（Prime Video）やディズニーのインド部門が配信する「Hotstar」などの、他の動画ストリーミングサービスと真っ向から競争を仕掛ける狙いだ。

モバイル限定版の月額料金は当初250ルピーを予定していたが、インドの有料テレビARPU（Average Revenue Per User、ユーザーあたりの平均売上額）が5ドル未満「Hotstar」の月額料金が299ルピーであること、またプライムビデオがプライム会員料金月額129ルピーに付属するサービスであることから、利用料金の引き下げを決めた。

ただでさえスマートフォンでの動画視聴に夢中になり過ぎて中毒のようになっている人が多く見受けられる昨今のインド。
節度ある視聴を心掛けるような意識も啓蒙も受けていない人たちが、曲がりなりにもお金を払っているのだからと、魂を吸い取られたかのようにコンテンツを消費する、という図式が目に浮かぶようで少し怖い。

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