凶悪犯罪一家の飼い犬を警察署が大切に保護、里親を厳選募集中

 

Posted on 03 Jul 2019 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

何の罪もないスルタンくんが、今度こそ幸せな家庭と巡り合えますように。写真は近所の仲良しくんで、記事の内容とは関係ありません。



マッディヤ・プラデーシュ(Madhya Pradesh)州で、殺人罪に問われた家族の飼い犬だったラブラドールレトリーバーを、警察が保護するという「裏話」が明らかになった。

Murder Accused Family In Jail, Madhya Pradesh Cops Care For Pet Labrador

マッディヤ・プラデーシュ州ビーナー(बिना)という町の警察署では、親族を殺害した容疑で逮捕された一家の飼い犬、ラブラドールレトリーバーのスルタン(Sultan)くんを、急遽保護している。
スルタンくんの飼い主だった男とその2人の息子は、不動産の権利を巡って争っていた親族一家を、その10歳の子供を含めて殺害した極めて凶悪な犯罪の容疑で逮捕された。

容疑者らの自宅を捜査していた警察官が、何日も飲まず食わずで弱っていたスルタンくんを見つけた。
逮捕の現場に居合わせた刑事によると、飼い主が取り押さえられて連れて行かれるのを見たスルタンくんは、非常に攻撃的になっていたため、いったんその場に放置されていたとのことだった。

警察署に保護された後のスルタンくんは、新しい「家族」にも慣れて、人懐っこい性格で職員らと同じ部屋で寝起きし、また職員らも家庭から持ち込んだ弁当をお裾分けしてあげたりして可愛がっているようだ。

「スルタンくんを容疑者らの隣近所に引き取るように頼んでみたが、応じてくれる人はいなかったため、やむを得ず署に連れてきた。現在、非番の職員が身体を洗ったり、餌をあげたり、散歩をしたりして、順番に世話をしている。」

今や職員らにとって欠かせない同僚となったスルタンくんなしに、日々の任務は考えられないとまで言う人が出てきている。
このため、そんな大切なスルタンくんと相性の合う家族が見つかるまでは、署で保護を続けるという。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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