「プラスチックフリー」初心者の日本へ、インドから10の提案

 

Posted on 01 Jul 2019 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

写真はマハーラーシュトラ州プネーからムンバイーに向かう高速道路の途中、ロナヴァラのサービスエリアにあるマクドナルドでテイクアウトした「マックカフェ」のコーヒーのフタで、「堆肥になる」と書かれています。



日本に滞在中、買い物をするたびに大量のプラスチックを消費してしまうことになり、辟易する場面が少なからずあった。

例えば、わたしはこれまで、コンビニで気軽に楽しめる、おいしいマシン抽出コーヒーが好きだったのだが、特にアイスコーヒーの場合、ちょっと楽しみたいだけなのに、買うと大量のプラスチックカップも消費することになってしまう。
どうしても飲みたい時はマシンで注いだ後にフタもストローも使わず、そのまま持って出ているが、それでもカップはプラスチック製だから悩ましい。

また、スターバックスコーヒーでフラペチーノを注文すると、付いてくるのはやはり大量のプラスチックなので困惑する。
ちなみにインドなら、店内で消費する場合にはグラスに入れてくれる。
そしてわたしは基本的に「フラペチーノはカキ氷」だと思っているので、ストローをもらわず店内のスプーンを借りて食べている。
またプネーでは、冷たいドリンクをテイクアウトする場合にも、容器やストローはプラスチックではなく、コーンスターチなどの生分解性の材料を使用したものになっている。

昨年早々にプラスチック使用禁止令が発令されたマハーラーシュトラ州に住むわたしは、プラスチックを使うことに対する罪悪感が植え付けられており、何か買い物をする時には包装材も含めたプラスチックの少ないもの、廃棄物の少ないものをなるべく選ぶ傾向になっている。
日本も今後、プラスチック使用自粛または禁止への対策が急がれるようになることは避けられないだろう。

そこで本日付の「The Better India」では、プラスチックを極力使わない生活を送るための10の提案をしてくれているので、わたしなりの解釈も取り混ぜて紹介したい。

Ready for Plastic-Free July? 10 Easy Ways to Kick-Start Your Eco-Friendly Journey!

1. 水筒の携行

空の水筒を持参すれば、スターバックスコーヒーで飲み物をそれに入れてもらえるだろう。
ただしコンビニのアイスコーヒーは、そもそもマシンからプラスチックカップに注ぐことが前提となっているので、その仕様を変えない限り難しい。

元の記事ではガラスや素焼き製のものを推奨しているが、日本であればアマゾンなどで手軽に購入できる、保冷・保温のできるステンレス製魔法瓶であれば耐久性もあるし利便性も高い。
わたしも日本にいるとつい、どこにでもあるコンビニでペットボトル入りの冷たい水が買えると思って忘れがちだが、出掛ける前に自前の水筒に冷たいお茶や水を入れて持ち歩くことを習慣付けたい。

2. ランチボックス

耐熱性のあるホウケイ酸ガラス製のものであれば、そのまま電子レンジで加熱できるとして勧めている。
もしくは中身を加熱しなくてもよければ、昔ながらのステンレススチール製のティフィンボックスを使えばいいのに。
日本であれば、アジアハンターで入手できる。

■アジアハンター~インドの弁当箱■
※読み物として興味深い記事に敢えてリンクを貼っているが、商品は左側メニューの「インドの弁当箱」をクリック

3. 箸やスプーン等の持参

毎日交換して洗濯できる布製のおくるみに包んで持ち歩けば、場合によっては使い捨てのものよりも衛生的だ。

4. ストロー

冒頭で述べたように、事情で必要な人以外は「ストローはないもの」と開き直って飲み物を楽しむことはできないだろうか。
確かにこれまで便利な存在だったストローにはお世話になってきたが、実はなくても特に困ることはない。

インドでは紙やコーンスターチなど、プラスチック以外の素材で様々に試行錯誤したストローが出回っているが、特に紙などはドロドロに溶けて飲み物の味を損なうし、それ以外の素材であっても使い捨てする時点で必ずいつかは限界を迎える。
そして、ステンレス製や竹製などの何度も使えるストローは、どうしても中をきちんと洗えるのかどうか怪しく、衛生状態が気になるので、ストローが欠かせない人のためにしっかり洗浄できる状況限定で活用したい。

5. 歯ブラシ

思えば、こちらもプラスチック製品の代表格だ。
「The Better India」では、竹繊維でできた歯ブラシを推奨している。

toothbrush – The Better India Shop

竹から染み出す成分が、歯にもよい効果をもたらしてくれる気もする。

6. シャンプーバー

シャンプーも、プラスチック容器とは切っても切り離せないものだが、シャンプーバーに乗り換えることで、その問題を解決できる。

実はわたしも数年前から、香りが好きなのと長持ちするので、「LUSH」のシャンプーバーをいろいろな種類、使っている。
これだと、好きなシャンプーを旅行にもどこへでも持っていける(ハンカチに包んでおけば他のものがヌルヌルになることもない)。
それにシャンプーバーに切り替えてから、皮脂を落とし過ぎることが減ったためか、フケに悩まされることも減った。
ちなみにわたしは3年前のプネー大渇水時から、シャンプーは2~3日に1回の頻度である。

7. 石鹸

わたしは元来、ボディーソープのヌルヌル感を嫌って石鹸を愛用してきたが、インドに移住してからは「マイソール・サンダルソープ」一択だ。

関連記事:意外と知らなかった、あのソープの誕生秘話とロゴの意味

「マイソール・サンダルソープ」は、インドでは小、中、大の3サイズあるので、旅行に携行するのも便利である。

8. サニタリーナプキンとシリコンカップ

ごめんなさい、こちらはまだ、わたしは挑戦できておらず、しかもインドではなく日本のドラッグストアなどで市販されているものを買ってきて使っている。
「The Better India」では以下リンク先で販売しているエコフレンドリーな使い捨てナプキンのほか、布ナプキンやシリコンカップを勧めている。

sanitary pads – The Better India Shop

9. 竹ペン

無印良品などで販売されているリフィル可能な、木製の軸のペンなんかいいかもしれない。
もしくは、わたしも一時期ハマったことがあるのだが、インクに浸して使う昔ながらの素敵なガラスペンなどはどうだろう。

つけペン・ガラスペンの使い方・書き方・洗い方・洗浄方法 - ナガサワ文具センター

10. 買い物袋

これは定番中の定番だ。
時に気に入った柄や素材のエコバッグを入手すれば、持ち歩くのも楽しくてウキウキすることだろう。

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Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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