9日間にわたる謎の振動と200メートル級の超巨大津波、犯人は

 

Posted on 14 Sep 2024 21:00 in インド科学技術 by Yoko Deshmukh

ごめん、出典が「India Today」であること以外、直接インドと関係なかったな。



2023年9月、地震活動を監視していた世界中の科学者らが謎の信号を検出していた、という話題が、英BBCを含む複数メディアで報道されていた。

A mysterious signal was heard across the planet. It kept humming for nine days

この信号は、これまで見たことのないもので、通常の地震の振動音ではなく、1つの振動周波数のみの連続した振動音が9日間続き、北極から南極までの広範囲で記録された。
当初は「USO(unidentified seismic object、未確認振動体)」に分類されたその信号は、調査の結果グリーンランドのディクソン・フィヨルド(Dickson Fjord)での大規模な地滑りによるものであることが判明した。
この地滑りでは、オリンピックのプール1万個分ともされる大量の岩と氷がフィヨルドに流れ込み、これにより高さ200メートルもの超巨大津波が発生、フィヨルド内で前後に揺れる静振(seiche)も引き起こしていた。

サイエンス(Science)誌に掲載された新たな論文で、研究チームは、「気候変動が氷圏、水圏、岩石圏の間で連鎖的な、危険なフィードバックを引き起こしている」と指摘する。

つまり数十年にわたって氷河の厚さが数十メートル単位で失われ、山体を支える力が弱まることで大規模に崩壊、その衝撃が振動として地球全体に伝わり、世界中で感じられる地震波が発生した。

研究チームはさらに、地球温暖化の影響で氷河が薄くなり、永久凍土が温まると、極地での地滑りや津波がより頻繁に発生するようになり、気候変動が気象パターンや海面だけでなく、地球の地殻の安定性にも影響を与える恐れがあると警告している。

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Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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