水資源管理が不安定な世界の都市に、大渇水のチェンナイとコルカタを含むインド4都市がワースト20入り
Posted on 27 Jun 2019 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
水の問題は、世界中どこにいようと、まったく他人事ではありません。写真は2017年の雨季も終わりかけ、10月初めに訪れたマハバレシュワルです。チェンナイに1日も早く水が戻りますように。
本日は「LinkedIn」が挙げていた、インド最新トピックのブリーフィングを追ってみたいと思う。
以下リンク先の記事からは、それぞれの話題の出典や、読者のリアクションなどがチェックできるようになっている。
India’s most water-stressed cities, Coke eyes Café Coffee Day, and more top news
まず、世界野生生物基金(World Wide Fund for Nature、WWF)はその調査で、チェンナイとコルカタが世界の大都市の中で最も水資源が不安定な都市であると指摘している。
タミル・ナードゥ州の州都チェンナイには自動車工場が集中しており、コルカタは繊維や織物などの産業が盛んな西ベンガル州の州都で、いずれも大量の水資源を必要とする大都市である。
なお、水資源管理に問題を抱える世界の都市ワースト20のうち、ムンバイーは11位、デリーは15位となっている。
WWFでは、世界中の都市で危険水準に達している水不足は、主に河系の管理不全や湿地の急速な減少によるもので、うち2015年は大特に洪水の被害に見舞われたチェンナイは今年、昨年深刻な干ばつとなった南アフリカのケープタウンを凌ぐ水危機に陥っていると指摘している。
プネーも2015年のモンスーン季の雨不足による渇水の影響で、2016年のモンスーン季までまたがる渇水の影響により、1年近くの間2~3日に一度の給水で凌いだ経験があるので、その恐怖と苦しみをよく理解できる。
1日も早く、チェンナイの市民生活が楽になるように心から祈っているし、自分がどこにいようと、普段の生活で水を節約するような行動を心がけようと胸に誓っている。
この他の話題としては、コカ・コーラ(Coca-Cola)がインド全土にチェーン展開するコーヒーショップ、「カフェ・コーヒー・デイ(Cafe Coffee Day)」の相当数の株式を取得する動きがあること、主に新生児の体重増加と予防接種の到達率の状況から、「インドで最も健康な州」はケーララ州がトップとなっていること、過去2年間で10万人規模のリストラを行ったIT企業各社では、2020年度に、マイクロソフトやグーグル、TCS、ノキアなどを中心に、主にコンテンツやデジタルマーケティング、モノのインターネット(IoT)、人工知能とその研究開発といった高需要スキルを持つ技術者について、平均5%の人材増強を予定していること、また最後にモルガンスタンレーの試算では、インドの配車サービス大手オーラ(Ola)が38億ドルを投じ、ロンドンをはじめとするイギリスの主要都市に参入する可能性が高い。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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