大気汚染対策になるか:自家用車オーナーにも限定的なタクシー稼業を許可へ

 

Posted on 15 May 2019 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

うまく運用されれば様々な機会を創出しそうです。



インド政府が、大気汚染による環境への影響を緩和する対策のひとつとして、自家用車オーナーが1日限定で乗客を運び、運賃を受け取ることができるようにするパートタイム制タクシー業を許可することになるかもしれない。
「The Times of India」が伝えていた。

Driving change: Government may let you be part-time cabbie 

一般の自家用車オーナーが空いた時間に賃走するのは、本来ウーバー(Uber)がインド国外で導入している仕組みに似ている。
ただし、フルタイムのタクシー運転手の営業を妨げないよう、賃走は1日3~4回までとしている。
また現時点では運賃体系などの詳細は明らかになっていない。

この動きは、自家用車の使用を削減しつつ、人々の移動時の利便性を向上するための「車両プール(Vehicle Pooling)」政策を策定し、推進しようとするインド運輸省(Transport Ministry)の大規模計画の一環とされている。

なお、乗客の安全を確保するため、パートタイム賃走を希望する自家用車オーナーは、運輸局が認定する運用業者(アグリゲーター)と契約し、かつ同乗者への適用を含む自動車保険への加入が義務付けられる。

また、あるアグリゲーターに登録した自家用車オーナーが別のアグリゲーターと契約し、定められた1日の賃走回数を不正に超過して営業できないよう、「Vahan」と呼ばれるデータベースに車両の情報やオーナーの身元などの情報がリンクされている。
「Vahan」にはアグリゲーター側が自家用車オーナーへ不正なインセンティブを提供できないような制限規定も設定されている。

「Vahan」は2011年に、国立情報センター(National Informatics Centre)と道路交通・ハイウェイ省(Ministry of Road Transport & Highwaus)が導入、地域交通局(Regional Transport Offices:RTO)と県交通局(District Transport Offices:DTO)で利用可能な車両情報をコンピュータ化したデータベースで、車両登録、車両の適合性、課税、許可および法的措置の執行などを行えるようになっている。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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