2018年に国外移住したインド人富裕層は5,000人にのぼり、これは富裕層人口全体の2％に相当するとのアフロアジア銀行（AfrAsia Bank）の報告を見かけた。

Over 5,000 millionaires migrated from India in 2018: Report

調査はアフロアジア銀行と調査会社「New World Wealth」が共同で行い、「Global Wealth Migration Review」という報告書にまとめた。
この流出者数は、ブレグジット（Brexit）の混乱により、やはり国外移住を選択する人が続出しているイギリスでの富裕層流出者総数を上回っているとしている。
ちなみに、経済格差が深刻化するインドでは、富の48パーセントは富裕層の資産に頼っており、これは世界平均の38パーセントより大幅に高い割合だ。

インドやイギリスのほかには、アメリカとの貿易戦争に突入している中国やロシアからの富裕層流出が続いており、移住先としてはアメリカやオーストラリアが選択される傾向にある。

報告書ではしかし、インドの富は今後10年間は健全な成長率を維持し、富の創造においてイギリスとドイツを上回るだろうと予測、2028年までに世界で4番目に裕福な市場になる可能性があると指摘している。

また、富裕層の流出は世界各国で懸念材料となっているものの、インドや中国では流出する数よりも新たに加わる数の方が多いため、負の影響は相殺されており、「国内の生活水準が改善されれば、一旦は流出した富裕層が帰国する可能性が高い」とまとめている。

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