10年越しに最終回を見守ることのできた韓国ドラマ「フルハウス」ロスに

 

Posted on 05 May 2019 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

すっかり韓国ドラマおたくになってしまった、プネーで日本語学習中のRちゃんの気持ちが今ならよくわかります。画像は「Korea.net」より



「福岡サリーおしゃれ会」では、サリー好きやインド服、インド料理、またインド好きを大募集している。
第1回「福岡サリーおしゃれ会」はいよいよ来週、12日(日)に開催である。

日時:2019年5月12日(日)午後12:30~
場所:インディアン・スパイス・ファクトリー
参加人数:先着順14名
料金:ベンガル料理おまかせコース税込み2,000円前後


「福岡サリーおしゃれ会」Facebook公開招待ページ

Facebookアカウントをお持ちでない方は「こくちーず」の招待ページから

インディアン・スパイス・ファクトリーさんのご厚意で、前日(11日)昼まで参加を受け付けているので、飛び入りも大歓迎だ。

自分が連続テレビドラマを全話視聴した後に、「〇〇(そのドラマのタイトル)ロス」、などという症状に陥るなどとは思ってもみなかった。

「Netflix India」に契約してから、アメリカで30年ほどまえに放映されていたという大人気コメディドラマ、「Full House」と、Netflixオリジナルのスピンオフ、「Fuller House」(2016年~)を交互に視聴したりしていた。
 


 

ある日いつものようにNetflixを立ち上げたら、同じく「Full House」となっているが、キャストの画像がモンゴロイド系の顔立ちをした若い男女で、やや古い印象のタイトルが「あなたへのおすすめ」に表示されてきて、一瞬怪訝となったがたちまち記憶が蘇った。
そう、韓国版「フルハウス」(2004年)だ。

Full House - South Korean Television Series

韓国ドラマ名作シリーズ(3)_ 『フルハウス』 _ Korea.net _ The official website of the Republic of Korea

実はこの韓国版「フルハウス」、プネーの自宅で契約している衛星放送「Dish TV」でも韓国国営放送「KBS」を視聴できていた10年ほど前くらいに一度ハマって、毎週とても楽しみに観ていたドラマだったのだ。

ところが最終回まであと数話を残すところになって、突然何らかの事情でKBSが映らなくなってしまった。
「Dish TV」に問い合わせすると「インド政府による禁止措置」とのことで、当時はネットにもほとんどまともなものがアップされておらず、泣く泣く続きの視聴を断念したのだった。
あの時の喪失感はまさに悶絶ものだった。

その後、やがてこの素敵なドラマのことをすっかり忘れて長い年月が経過したところに、「Netflix India」という意外な場所で彼らと再会できたわけである。
もちろん1話から視聴を始め(確かKBSで視聴当時は1~2話ぐらいを見逃していた)、9話くらいまでをプネーで視聴後に福岡に移動してきて、実家が契約している「ネットフリックス日本」を開いてみたら、あろうことか、このタイトルが見当たらないではないか。
落ち着いて「YouTube」を漁ると、英語字幕付きのものを全話、上げてくださっている神のようなお方がいた。


韓国版「フルハウス」第1話リンク

 

ただし上記プレイリストからは13話だけがなぜか削除されており、改めてネットで探してみたらこちらの「Facebook」に英語字幕付きがあった。


韓国版「フルハウス」13話英語字幕Facebookリンク

 


なお、こちらの動画に出会う前までは、YouTubeで見つかる第13話の字幕版はなぜかインドネシア語のものしかなく、なかなかに過酷な視聴体験となったが、おかげで一生懸命にセリフを聞き取ろうとして、韓国語のヒアリングが鍛えられた。

海外のファンクラブみたいな、英語で書き込みがしてあるありがたいFacebookページもあった → FULL HOUSE 풀하우스

調べてみたら、韓国版「フルハウス」は東南アジア諸国でも大人気だったという(Wikipedia)。
性的描写や暴力などの際どいシーンなどは皆無のピースフルな場面展開で、老若男女そろって安心して観られること、主人公のJi-eunが契約結婚とは言え相手の両親や祖母を自分の親のように慕う姿などが、アジア全域で不偏の価値観として受け入れられたのかもしれない。

わたしは、Ji-eunの容姿や話し方、誠実な性格がソウルに住む親友のHちゃんにそっくりなことと、Young-jaeが初恋の人に似ていること、また「オイオイこんなことで納得するのかい」というツッコミが随所に入る、やや甘くて幼くすらあるストーリー展開やキャラ設定が、かえってインドっぽくもあり親しみ深く、すっかり感情移入して楽しんだ。
韓国語も学びたくなるので、昨年日本で空前の大ヒットとなった「バーフバリ」をきっかけにテルグ語を学ぶ人たちの気持ちが、今ならさらによく分かる。

ちなみに現在、韓国版「フルハウス」は「Netflix India」からも消えていて、改めてミステリアスな作品だ。

現在もDish TVでKBSを視聴することはできないが、プネーの韓国人が経営する韓国料理店などに行くとKBSがかかっていたりするので、ネット経由でストリーミングしているのかな。
若いインド女性を中心に、今まさにインドに「韓流」が押し寄せているのだから、KBSが衛星放送でも観られるようになればいいのにな。

それにしても、視聴覚エンターテインメントは国境を軽々と超えて、人々にその国への興味や関心を自然に高める素晴らしいものであることを、改めて実感している。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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