ムンバイーの団地で進む、太陽光発電による電力自給と炭素排出削減

 

Posted on 18 Apr 2019 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

ムンバイーにはこのほか、電気代95%削減を目指す団地もあるようです。写真はギラギラの夕日が照り付ける沖合に浮かぶムンバイーのハジ・アリ廟。



インド全土の住宅にソーラーパネル設置を進めたら、本当の意味での「先進国」になれるのに。

ムンバイーの団地で、20階建ての高層住宅4棟、計622戸が利用するエレベーター12台、上水道汲み上げ用ポンプの稼働、共用エリアの照明に必要な電力を、すべて屋上に設置する太陽光発電でまかなっていることを、「Hindustan Times」が伝えていた。

Mumbai housing society’s solar plant to reduce electricity bill by 65% - Hindustan Times

バーンダップ(Bhandup West)に位置するこの団地では先月末、180キロワット(kWp)の発電能力がある太陽光発電所の稼働を開始、住民が支払う電気代を65%削減することを目指している。
周辺には、インド工科大学ボンベイ校(Indian Institute of Technology, Bombay)が推進する、「一般市民が民主的に再生可能エネルギーを採用できるようにするプロジェクト」の一環として、太陽光発電パネルを試験的に屋上に設置する団地が他に3カ所ある。

新再生可能エネルギー省(Ministry of New and Renewable Energy:MNRE)によると、1キロワットの屋上太陽光発電所は1日あたり平均5キロワット時(kWh)の電力を発電することができる(5.5日照時間を想定)。
180キロワットの発電能力により、平均900キロワット時の電力を生み出すと想定され、ムンバイーの2ベッドルーム・キッチン付きアパートの1日あたり平均消費電力が10~12キロワット時とすると、75~90世帯分の電力を賄える計算になる。

太陽光発電設備を設置するためにかかった費用980万ルピーは、4年以内に回収できる見込みだ。
「プロジェクトが削減する炭素排出量は、7,200本のチーク植樹に相当する効果がある」と、住民は説明している。

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Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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