タイのサメット島を春節休暇時期に訪れる方へ

 

Posted on 12 Feb 2019 21:00 in トラベルASKSiddhi by Yoko Deshmukh

この記事を作成している時点で、実は帰りのチケットを失くしてしまったことに気づき蒼ざめています。果たして明朝、本土に帰れるのでしょうか。



インド人観光客だらけのパタヤから、サメット島にやってきた。

ガイドブック「地球の歩き方」によれば、フェリーだとパタヤからクルマで2時間ほどのラヨーン県にある本土側渡し場、バーン・ペーから島側の渡し場、ナダン港へは往復1名100バーツとなっている。
ほとんどの人は、バンコクからのバスチケットと乗船券を往復セットで購入して赴くという。

ところが我々のような突発的に来てしまった観光客にとっては、バーン・ペーに到着してチケット売り場の人々(目的地は同じなのに色んな会社のカウンターがある。その理由は程なく分かることになる)から口を揃えて「往復200バーツ」と2倍の料金を告げられ、さらに「船は2~4時間後しかない」からと、しきりにスピードボートを勧められ、戸惑う。

別に待つのは構わなかったのだが(バーン・ペーの船着き場ターミナル的な建物内には喫茶店やレストランなどもある)、なるべく早く白砂のビーチでのんびりしたい気持ちも確かにあり、つい仕方なく、行きにスピードボート、帰りをフェリーにしたところ、1名往復900バーツも取られてしまった(なお、同ガイドブックによるとスピードボート往復でも350バーツ)。
春節の休暇にあたり、観光客が多いことによるオンシーズン料金らしいが、3倍近くも運賃が吊り上がるものなのだろうか。
確かに、船着き場は中国人観光客の方々で、とても賑わっていた(反対に日本人はほぼ皆無)。

さて、スピードボートだが、なかなかにスリリングな体験だ。
まず、桟橋でゆらゆら揺れているボートに促されるまま乗り込むと、ライフベストを渡される。
本来は8名乗りのところに、大荷物を抱えた観光客10数名がどんどん詰め込まれていく。

出発すると、ボートはすごいスピードでサメット島を目指す。
マリンブルーの海原を全速力で走る船体は、波に揉まれて大きく揺れ、人によっては酔ってしまうかもしれない。
わたしは幸い、およそ25~30分ほどのささやかな船旅ながら、潮風を身体いっぱいに浴びる爽快感を満喫した。

ところが、問題は下船時にやってきた。
基本的に桟橋というものがない浜辺にそのまま乗り付けることから、ボートは浜辺の真ん中に、そのまま停泊する※。
※冒頭の写真を参照。
つまり、降りれば海水に膝上までどぼんと浸かりつつ、スーツケースの中身やリュックに入ったラップトップが濡れないよう細心の注意を払いつつ、不安定にぐらつか船から海中に踏み出す際に転ばないよう(実際転んだ人がいた)慎重に上陸し、宿泊先を目指すのだ。

我々はたまたま、パタヤで調達していた安いビーチサンダルに船中で履き替えておいたのでマシだったが、一緒に乗り合わせた中国人ご一家は、靴下と革靴といういでたちだったため、だいぶ難儀されていた。
スピードボートを利用するなら、バックパッカー流の背負える荷物にしておいたほうがよいだろう。

なお、スピードボートなら「サメット島に数ある宿泊先のビーチまで直行」という触れ込みであるが、次回は普通にフェリー(「ビッグボート」と呼ばれている)とソンテオを利用しようと思う。
我々が宿泊しているビーチは、ナダン港やサイ・ケーオ・ビーチなど、島の中心部からだいぶ奥にあるサンティアンというところだが、それでもソンテオで40~60バーツで至れるようだった。
または、場合によっては国際免許証を持参し、スクーターやレンタカー等を利用してみたい。

さて、上記のようなことは、「サメット島 行き方」などで検索して表示されたページには一切書かれていなかった※ので、記録しておいた。
※この検索ワードで表示されるいずれのページも、タイに何十回も渡航していたり、タイ人の恋人がいたりする、スマートな旅行者によるものばかり。このページはタイに耐性(シャレじゃないよ)のない田舎者が、戸惑いながら体験したことと思ってご笑覧いただきたい。

肝心のサメット島サンティアン・ビーチであるが、小さいながら美しい砂浜と、遮るもののない碧い海、見事な星空に抱かれる、地上の楽園だ。
また何度でも訪れたいし、できることならばのんびり長期滞在したい。

交通手段について、今回はだいぶ良い勉強になったので、次回はもうちょっとスマートに来ることができるだろう。
実際、バーン・ペーのチケット売り場の方々からも、「ネットで予約した方が安い」とか、「バンコクからバスとセットで予約した方がよい」などと勧められたことも、ここに記しておく。



途中のビーチを沖合から望む。
目的とするビーチに到着すると、軍服を着た男性が待ち構えていて
(船内からスマホで観光客の到着を告げるやり取りしていると思われる)、
入島料200バーツを徴収される。


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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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