しばらくぶりにエア・インディアに搭乗、堂々たる国営航空会社ぶりを堪能

 

Posted on 10 Feb 2019 21:00 in トラベルASKSiddhi by Yoko Deshmukh

「国営航空会社ってのはこういうもんよ」のモデルのような搭乗体験でした。



おそらく10年以上ぶりに、エア・インディア(Air India:インド航空)を利用した。
前回は日本との往復のため、今回は所用により、ムンバイー発着でタイを訪れるためで、運賃が最も安かったことから久しぶりにお世話になることにしたのだ。

まず、チャトラパティ・シヴァージー国際空港のエア・インディア用チェックインカウンターの混沌ぶりに度肝を抜かれる。



入口付近まで長蛇の列。
 

わたしたちの搭乗便は深夜1時45発だったが、プネーでの一時滞在を終えて午後8時発の全日空(ANA)で日本へ帰国する母たちとスケジュールを合わせて空港に早めに到着、例外的に早めにターミナルビル内に入れてもらうも、チェックインは4時間前からしか受け付けてもらえない。
そこで、いつもだったら保安検査場に急ぎ進むため素通りしてきた、ターミナルビルチェックインカウンター奥にあるコーヒー店、「The Lounge」を初めて利用、コーヒー1杯に450ルピーという高額に目玉が飛び出し、仕方なく最も安いエスプレッソ250ルピーをすすりつつ仕事することになった。

そして、ようやく出発時刻4時間前になったのでカウンターへ赴くと、その時間帯に同航空国際線の出発時刻が集中しているのか、前述の通りの長蛇の列ができていたのだ。
案内板を見てみると、日本に向かう便はなかったが、上海行き、メルボルン行き、ロンドン行きなどに混じって、ノンストップ最長路線のひとつとされるニューヨーク行きの便があった。
並んでいる時、複数の人に「ニューヨーク行きチェックインカウンターはどこか」と訊かれたことから、利用者もそこそこいるようだ(一説には搭乗率は常時8割超え)。

思えば、わたしがインドを初めて訪問した2001年末に利用したのもエア・インディアだった。
あの時、機内はかなりオンボロで、いろんな棚が離着陸時の衝撃でバカンと開いたり、フライトアテンダントさんの平均年齢が高かったりして、初回から常識を覆す体験ができたことを思い出す。

今回、機材は「ドリームライナー」とも呼ばれる長距離用の最新鋭エアバス787で、ANA成田ムンバイー便とほぼ同じ、前方にビジネスクラスが若干席設けられた座席配列。
機内は明るく、ひさびさのマハラジャによるお迎えを受けた。
ただし客室乗務員は公務員らしく笑顔に欠け、男性の姿も目立ったものの一様に重量級だったのが気になった。
体格については、ルフトハンザドイツ航空を利用した際の客室乗務員のほうが巨大だったから問題ないのだろう。

搭乗率は50%ぐらい、それもそのはず、ほぼ同じ時間帯にムンバイーとバンコクを結ぶ便が、タイ国際航空、ジェットエアウェイズ(Jet Airways)をはじめ4便もある激戦路線なのだ。

なお、出発直前まで仕事に追われ、着陸後も怒涛の仕事が押し寄せる予定のわたしは、搭乗した途端に爆睡し、機内食を摂り損ねた。
シッダールタに訊いてみたら、ベジが「パオ・バジ(Pav Bhaji)」、ノンベジが「キーマ・パオ(Kheema Pav)」だったということで、食べそびれたことが猛烈に悔やまれる。

バンコクのスワンナプーム国際空港に、「ドシン」と着陸したエア・インディアの機内放送は、「Jai Hind」という挨拶で締めくくられた。



エンターテインメント画面。
 


機内誌はあるんだけど免税品販売がないのはさすが。
 


搭乗率は5割ほど。
 


毛布が白いので、かけるとみんな僧侶みたいになる。

 

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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