ケーララ州でささやかな茶店を経営しながら世界旅行する夫妻に、あの人が思い切った提案

 

Posted on 11 Jan 2019 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

画像はロナヴァラ(Lonavala)で見かけたサモサ売りの青年です。彼も何か大きな夢を追いかけて日々サモサを揚げているのかな。



ケーララ州コーチに、路傍の茶店でコツコツと稼いだ資金を元手に、数年おきに一緒に世界旅行することを生涯の楽しみにしていることで有名な70代の夫妻がいる。

月収推定5万円ほどの茶店経営のつましい夫婦、世界16カ国を旅行

「Sree Balaji」という名の小さな茶店を経営するこのご夫妻、ヴィジャヤンさんとモハナさんのストーリーは動画となり、ネット上で大きな話題をさらっているが、その視聴者のひとりが巨大企業マヒンドラ・グループのアナンド・マヒンドラ(Anand Mahindra)会長だ。
ツイッター上で様々な「いい話」をシェアしていることでも知られるマヒンドラ会長は、夫妻のストーリーに感銘を受け、思いがけない行動に出た。
「Hindustan Times」電子版が伝えた。

Anand Mahindra’s gift idea for globetrotting couple in their 70s wins Twitter - Hindustan Times

マヒンドラ氏は次のようにツイートしている。




 

「ご夫妻は(ビジネス誌)フォーブス(Forbes)が選ぶ資産家リストに載ることはないだろう。しかし私の意見では、わが国で最も裕福な方々に入るだろう。つまり、ご夫妻の持つ富とは、人生に対する向き合い方の豊かさだ」

その上で、「次回コーチを訪れた時、夫妻が旅に出ていなければ、茶店に立ち寄りたい」と付け加えた。

マヒンドラ氏のツイートは、トラベルブロガーのドリュー・ビンスキー(Drew Binsky)氏が共有した、夫妻の日常を撮影した次の動画に向けられたもの。



 

夫妻は茶店の売上と銀行からの融資を元手に、これまで20カ国以上へ旅行に出かけた。

上のツイート後、マヒンドラ氏はさらに次のような提案をしている。




 

「ご夫妻の結婚記念日を聞き出し、その機会に旅行に出かけられるようみんなでクラウドソーシングしてはどうか」

ネット上では、「高潔なご夫妻がクラウドソーシングした旅行資金を受け取ってくれるかどうか」との意見も上がったが、マヒンドラ氏は「あくまで人生の恵みを教えてくれたご夫妻へのお礼だと伝えればよいのでは」と積極的だ。

「Hindustan Times」では、「あなたはご夫妻や、アナンド・マヒンドラ氏のアイデアについて、どう思うか?」と結ばれている。

ご夫妻が限られた収入で、ささやかな幸せを実現しているのだから、そっとしておいた方がいいのではないかとも思うが、時には利子や返済の義務がある銀行の融資ではなく、人々の善意によって大好きな旅行に出かけられることも、特にインド社会の仕組みなどを考えると人生の大きなギフトになるのかもしれない。

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※※ゆる~い告知※※
1月13日(日)夕、東京で、インドに造詣が深い方々や、インドに興味のある方々と、インド料理店で夕食をともにできたらなと思っています。お時間がある方はぜひ遊びにいらっしゃいませんか。

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Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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