市民の地道な努力で美化が進むプネー西部の川が生み出した、意外な副産物

 

Posted on 10 Dec 2018 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

写真はサーラスバーグ寺院前の池に浮かんでいる蓮の上で休むカメさんです。



プネー西部、パシャン地区の川岸に、わずか2年間で700種類以上の植物を植えて市民の意識改善と水質浄化を試みてきたグループの努力が実り始めている。

Part of dying river brought back to life by citizen effort - Pune Mirror



 

ラーム・ナディー(Ram Nadi、ナディーとは川の意味)は数年前、不法投棄によりゴミや廃棄物が河岸に溜まり、汚染が深刻化して「死にかけた川」と呼ばれていた。

しかし、2年前から周辺住民がコツコツと清掃活動に取り組み始め、また河岸の土地を耕して作物を栽培する美化活動に取り組むようになってから、徐々に環境の改善が進み、プネー市自治体(Pune Municipal Corporation:PMC)がその活動に500万ルピーを拠出するまでになっている。

実際には10年ほど前にグアバや竹などの植樹が始まったが、汚染がひどくすぐに枯れてしまったという。
しかし2016年ごろから、トラック2台分のゴミの回収から、本格的な河川美化の取り組みが始まった。
住民ボランティアグループのメンバーによれば、きれいになった土壌に、ジャムン(ムラサキフトモモ)、ジャックフルーツ、アーモンド、トウガラシ、カリフラワー、タマリンド、バナナ、マメ類、ナスなどの作物を栽培、するとゴミを捨てる人は劇的に減ったという。

現在、自治体からの500万ルピーの拠出を受け、下水道の垂れ流しを防止する工事や、河川敷の公園としての整備などの努力が行われている。

プネー住民ながら、この話題をまったく知らなかった。
記事では、こうした取り組みを通じて、河川の美化のみならず、若い都市住民の間で近年ホットな関心事項となっている週末ファーミング(農業)に、家族や友達を誘って参加することで、新たな交流のきっかけとなっているという、副次的な効果も生み出しているということも記載していた。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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