話題沸騰!福岡に初のベンガル料理店が彗星のごとく現る

 

Posted on 05 Dec 2018 21:00 in ASKSiddhi独断うまい店 by Yoko Deshmukh

オープンから1週間ちょっとの「インディアン・スパイス・ファクトリー」ですが、福岡のカレー界隈では大注目されています。



ベンガル料理。

タゴール暎子さん著「嫁してインドに生きる」で簡単な記述を目にしたことがある程度で、魚や海老、マスタードオイル、グリーンバナナなどを使うことが多いということぐらいしか知らず、体験する機会はほぼ皆無だった。
ざっと検索してみたら、わが街プネーにも近所の「Wow Kolkata」を含めてベンガル料理店は多少あるようだ。

Bengali Restaurants in Pune - Zomato

そのベンガル料理を食べられる専門店が先月、なんと福岡に誕生したという。
インディアン・スパイス・ファクトリー(Indian Spice Factory)」だ。
公式ページのトップにベンガル料理についての説明やアクセスなどの詳細があるので、ぜひ確認されたい。



 

友人のAさんが誘ってくれて先日、さっそく賞味する幸運に与ることができた。
そもそも、西鉄大橋駅から路線バスで延々30分ほど乗車した福岡市の隣町、春日市に所在することから、もしもAさんたちが一緒でなければ、方向音痴のわたしなどは辿り着けたかどうかすら怪しく、彼女には毎度毎度、本当に感謝している。

お店訪問の当日は、福岡にいる時の方がかえってサリー着用術をいろいろと試しても道行く人に眉顰められる心配がないとばかり、「ティラキタ」で安く調達したコットンサリーを、Nikaytaaさんスタイルで自由に着付けて出かけた。
小雨がパラつきはじめた夜の歩道から、心躍らせて店の入口をくぐると、オーナーの中山浩司(なかやま・こうじ)さんが、スマートなクルタ姿と、コルカタを照らす眩しい太陽を思わせる満面の笑顔で迎えてくださった。

中山さんとは、今年4月の一時帰国の折に当日ボランティアとして参加した「ナマステ福岡」というインド系イベントの折に、担当ブースにて知人がご紹介くださったこともあり、すでに顔見知りだった。
その際、コルカタで日本料理店「Aajisai」を経営されており、当時は可能であればプネーにも進出をお考えであるとおっしゃっていたことからよく憶えており、あまりにも意外な場所での再会は大変うれしいサプライズとなった。

今見たら、中山さんがコルカタで経営する「Aajisai」では、回転寿司を導入して話題になっているようだ。

Japanese Restaurant Aajisai Is Opening & It Has A Sushi Conveyor Belt - LBB

もちろん「Zomato」にもリストされていて、「4.2」の高評価だ。

Aajisai - Zomato

そんなコルカタと福岡を股にかける敏腕経営者、中山さんの背後で、はにかみながら控えめに立つ人の好さそうな2人のシェフは、ファイブスターホテルから引き抜かれてきた、赴任ホヤホヤのベンガリーたちだ。
期待が高まる。

この日わたしは、インド直輸入のワイン「スーラ(Sula)」のソーヴィニョン・ブランに合わせて、以下の料理をいただいた。
なお、食レポというのは専門分野ではなくむしろ苦手なので、率直な感動を伝えるのみである。
 


この日、味わったお料理たち。
手前左下から時計回りに、
魚のマスタード和えバナナリーフ包み蒸し「マチェル・パトリ」、
ベンガル風ダル「ダル・チェンチキ」、
マトン・ダム・ビルヤーニ(ゆで卵とジャガイモ入り)」、
魚とポテトのグレイビー「マチェル・ジョル」。
魚料理はマスタードのパンチが効いていて、くせになること必至だ。
シェフたちが代わりばんこに席まで料理の感想伺いに来てくれるのがインド的。
 


ベンガル風キールか、と思いきや、
高価なバスマティ米を贅沢に使った、もっちりとした食感のライスプディング。
 


なんとクルフィーも。
スイーツは甘さ控えめなので、お腹いっぱいでもつい食べたくなってしまうことだろう。
もちろんベンガリ・スイーツの王道「ミシュティ・ドイ」も提供している。
 

店内にはコルカタの歴史を垣間見ることのできる英語書籍も数冊、置いてあり、どこでもドアでベンガルの土地に降り立ったような気分になれるかもしれない。

中山さんはコルカタで日本料理店、そして福岡でベンガル料理店を経営することで、さりげなく2つの国を結ぼうとされている。
だから「インディアン・スパイス・ファクトリー」の新任シェフたちにも、福岡で成功し、末永くコルカタとの架け橋として活躍して欲しい。

このような方々がインドと日本、2つの祖国でそれぞれの地元の人々に愛され、着実に経営を安定させ、幸運を掴んで幸せな生活を送り、後に続く人々のよき前例となることを心から願って、商売繁盛をお祈りしたい。



落ち着いた外観と白で統一された清潔感ある店内。
内装は中山さんがご自身で塗装されたそう。
 


コルカタからスーツケースで運ばれてきた女神たち。
 


サイク・ウキル(Saikh Ukil)さんとイマーム・アリー(Imam Ali)さん。
※中山さんが教えてくださいました、ありがとうございます。
 


オーナーの中山さん。
 

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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