今年のディワリは爆竹の売り上げが激減

 

Posted on 09 Nov 2018 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

「Bomb」は大嫌いですが、爆竹(फ़टाके)が完全に禁止されてしまうのは、ほんのちょっと寂しいような気もします。が、きっとそれはよいこと。



先月23日、インド最高裁によりディワリ時期における爆竹の使用制限が義務付けられたことを受けて、大都市を中心に爆竹の販売数が急減している。

今年プネーでディワリを過ごしているシッダールタによれば、例年は他者への配慮などまったくなしに、異様な狂乱と騒音をもって爆竹遊びに興じてきた我が団地の住人たち、そしてその周辺エリアでは、多少のパチパチ音はあったものの、爆発的な炸裂音が著しい「爆弾(Bomb)」などを使う人は皆無の、非常に静かなディワリだったという。

How people reacted to Supreme Court’s restrictions on fireworks this Diwali - Indian Express

ディワリに先駆けて、特に大気汚染が深刻で、昨年のディワリ後に「計測不能(beyond-severe)」級の汚染が観測されたデリー首都圏(NCR)では、厳格な規制が敷かれていたが、カルナータカ州ベンガルールでも爆竹類の売り上げが4~5割も激減していたことを、「The Hindu」が伝えていた。

Cracker sales down by nearly a half - The Hindu

記事ではベンガルールの爆竹卸商の話として、「以前は1世帯当たり5,000ルピーほど買って行くのが当たり前だったが、今年は平均1,000ルピーほどにとどまっている」と紹介、今年のディワリは人々が最高裁判決の影響もあり、急速に購買意欲を失っているようだ。

大気汚染という高すぎる代償を払って、ようやく狂気のディワリの無意味に人々が気づき、本来の慎ましくも穏やかで美しい新年のお祝いに立ち返ろうとしている。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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