プネーの高校生、NASAの月面調査ミッションに参加

 

Posted on 22 Sep 2022 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

こういう話題を見るたびに、インドの学校にも日本のように多様なクラブ活動があれば、多様な才能をザクザク掘り当てられるのになぁと思います。



プネーで、多彩な才能を爆発させているティーンエイジャーがいるという話題を、「Indian Express」に見つけた。

Pune Science Weekly: NASA mission puts India’s youngest volcanologist over the moon

15歳のソニット・シソレカル(Sonit Sisolekar)さんは、火山学者として頭角を現すほか、天文学と地質学の研究者としてもデビュー、さらにインド伝統打楽器ターブラーの奏者でもある「神童」だ。

うち天文学では、米航空宇宙局(NASA)が主催するコンテスト、「Great Lunar Expedition for Everyone(GLEE)2023」の参加者に選ばれ、インドの学生チーム代表としてミッションを率い、重さ5グラムの「ルナサット」と呼ばれる小型衛星を月面に送り込み、月面の火山活動や溶岩流をはじめ、岩石の構成などを研究することを目指している。

シソレカルさんは、最近開催された国際地球科学オリンピック(International Earth Science Olympiad、IESO)にグループ参加し、金メダルを獲得している。
また2021年の「Pradhan Mantri Rashtriya Bal Puraskar」を受賞、国内外の地質学を中心とした各種大会にも出場している。

地質学と天文学を結びつけた研究を普及させたいと語るシソレカルさんにとって、コロナ禍も格好の調査機会になったようだ。
特にロックダウン中はプネーの大気汚染が大幅に改善されたことから、自慢の2.5インチの望遠鏡で自宅から天体観測に勤しみ、天文学の普及に関する論文を発表してインド国立天文台から賞を受賞している。

現在はもっぱら、高校生活(10年生)のかたわら、地質調査のための体力を養うことも兼ねて、休日には自転車やトレッキングなどで調査に出かける日々という。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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